まぎれもなく浮遊

好きなものも出来ることも多くないです。別名義のnote: https://note.com/toiro_k

言ってないけど無念

日曜日。気になっていたスタバのブルーベリーレアチーズケーキを食べるために朝からお出かけをしました。おかげで近場だけどあちこちをうろうろ。多肉植物が気になりすぎているので私はそろそろ上野のストーリーストーリーに行くべき。気になる子を選んでひとつの鉢にまとめる寄せ植えにも興味津々です。そういや帰り道にいつもと違う道を通ったらやたら緑が多い道を歩くことになったんですけど、観葉植物を好きになったおかげで住宅街を歩く時にお庭に生えている樹や生け垣といった地面に植わってる植物に対する目線と感慨も変わりました。ここまで大きく美しく成長することの苦労とか費やされる長い時とかにも思いを馳せるようになったことに時間差で気付いた。新しい世界を知ると日常の興味の幅も広がりますね。「不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず」好きな言葉です。
ところでレアチーズケーキ、美味しかったけど次からはシナモンロールを食べようと思います。食わず嫌いどこ行った?? って勢いですっかりハマっているシナモンロール。いまだに食べ方の正解がわかっていません。

 

今日読んだ本。
『樹影譚』丸谷才一
いろんな巡り合わせのもとに手に取ることになった、完全に個人的な意味で劇的な一冊。表題作の、いかにも真実味を帯びた偏愛に始まり変奏を経て予定調和の結末へ至る様がお見事でした。CDとかミーティングって単語が登場することに驚いたけど、1986年〜87年の作品なのでそこまで驚くことでもないのかな実際。歴史的仮名遣いとのギャップに驚かされたってのもありそう。あと『鈍感な青年』の初々しい青さと『夢を買ひます』のしたたかな手練っぷりも競演って感じ。薄さに反して濃密で興味深い内容でした。
ちなみに表題作は「川端康成文学賞」受賞作でもあるそうですが、どっかで聞いたことあるような…って歴代受賞作一覧を見てたらマーチダ氏のお名前を見つけました。『権現の踊り子』だった。自由な賞だね。