まぎれもなく浮遊

好きなものも出来ることも多くないです。別名義のnote: https://note.com/toiro_k

腕時計はお留守番中

月曜日。昭和の日だっけ? お休みなのでお休みのひとと合流して本屋さん行ったりのんびりしたりプロレスを観たりしました。心の底から心配で体温下がる感覚があったり、めちゃくちゃ悔しかったり語彙に大笑いしたりでとにかく騒がしくも楽しい日でした。楽しかったけどめちゃくちゃ心配でそわそわしてます。もしお休みになったとしても驚かない。無理だけはさせないで本当に。
あとBOSJ31の対戦カード一覧が発表されて、現時点でチケット買ってある日のメインイベントがどれもこれも楽しみすぎて狂喜乱舞でした。だからこそ本当に無理をさせないでほしいです。どうか何事もないように。何事もないように。

 

今日読み終わった本
『君が手にするはずだった黄金について』小川哲
著者初読み。本屋大賞って恋愛の話かポジティブポジティブみたいなじんわりいい話がノミネートされるイメージ(偏見)があったから意外な読み心地。フィクションを描くなら細部のリアリティにこだわってほしいと思う人間なので大満足です。褒め言葉だけどそれでも、伊坂幸太郎さんと阿部和重さんを足した文体かつ読み心地と言ったら怒られるでしょうか。
取り繕うことで取り返しがつかなくなって破滅に突き進むしかない様子を、現代ならではの世界で巧みに描いております。えぐい。知る由もないこと、知り得ないことも読む側が真実だと思えば真実になって作家のエッセイになるんでしょうかね。ちょうど昨日読んだ岩田徹さんの本で「物語は読み手が読むことで初めて完成する」的な意見をお見かけして感銘を受けたものでしたけど、読み手が読んで好き勝手に解釈してあーだこーだ言うのも込みで完成って呼ぶならなかなかに皮肉な話。真相など知りようもない。他の作品も読んでみたいな。