まぎれもなく浮遊

好きなものも出来ることも多くないです。別名義のnote: https://note.com/toiro_k

アジサイよ咲き誇れ

今日読んだ本。

・A/中村文則

短編集って作家の個性や持ち味がいろいろな切り口で味わえるからいいよね。面白かった。町田康に対してデタラメという言い方を褒め言葉でときどき使うんですけど、この人の作品も大概デタラメだよなと思います。そんでマーチダ氏のデタラメさが追い付けず真似のしようもない無類のものなら中村氏は読み手に寄り添ってくれる類のデタラメさ。寄り添うという状態を漢字二文字で言うなら何だろうって考えたけど適当な言葉が思いつかなかった。書いてることもやってることも無茶苦茶なんだけど、心のとても深いところに沈んでいて自分でも認識していなかった淀みに名前や意味をくれるもの。淀みだから本来は隠すべきもので、自慢もできないし大っぴらにするわけにもいかないから黙るしかないのだけど。そんでこんなふうに考えるのは多分少数派だと思う。A5の紙っていうサイズ感に笑う。本は心の窓。

 


・もし僕らのことばがウィスキーであったなら/村上春樹

めちゃくちゃめちゃくちゃ旅行したい欲がむくむくと!むくむくとー!!!この旅に出たい欲が募り倒してる状態は多分お酒あんまり飲めない事の代替みたいなもんなんだろうなって自己分析。わたしにとっての旅行はポルノさんのライブ参戦とワンセットではあるんだけど、ツアーの予定も特に発表されてない今だからこそ無計画な旅に出るには最適なんじゃないかなという気がしなくもない。お魚が美味しい土地に旅に出たいぞ。そんでウイスキー飲まず嫌い人間に飲んでみようかなって思わせる紀行文の書き方もすごい。流石。舐めるようにちょっとずつにはなると思うけどそのうち挑んでみたいです。もちろん氷は無しで。ところで又吉さんの新書を昨日読み終わったから次は東京百景だ!月曜の通勤時間から読むぞ!って思ってた筈だったんだけど、本作を読んだおかげで別の春樹氏の本を読みたくなってしまいましたね。良き良き。濫読を掲げて気ままに読んでいきます。

 


日曜日。結局晴れ。朝見た天気予報で曇りのち雨の予報を目にしたからお洗濯やめたおかげで鮮やかな青と眩しい光といつまで経っても曇らない空を恨めしく眺めた。表現の自由を護るために自分に出来ることをした。ずっとお腹が空かない状態が続いていたのに空腹を感じるようになった。ぐらぐらして眠気がすごいので早めに眠りたいけど神vs神の一戦目を観たい気持ちも同じぐらい強いんだ。くちどけラムレーズンと共に。あと10分。

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サイン本を借りたのです。眺めながらにこにこしてしまっています。にひひ。