まぎれもなく浮遊

好きなものも出来ることも多くないです。別名義のnote: https://note.com/toiro_k

たった一人に対して

快晴の日曜日。晴れ渡って嬉しかったので、お洗濯を済ませてから最寄り駅の近くまでふわふわとお出かけしてきました。あと2日で今のおうちに住み始めてからまる4か月が経つ事になるけれど、最初の頃は何度となく前に住んでた街の方が良かったと思うばかりだったんですよ。ゴミの分別が細かい事に始まり様々な点で。でも今日ふわふわと出かけて、好きなお店でお昼食べて本読んでのんびり過ごしてから百均に寄って少し買い物してスーパーで食材買って帰るというただそれだけの事だったんですけど、それだけなのに居心地の良い街だなという実感があって不思議な気持ちでおうちまで歩いたものでした。ようやく仲良くなれたという事かな。わかんないけど。明日の仕事帰りに駅前のスーパー寄ってポイントカード作ろうかなとか思ったりとか。来週の冬休みの間に駅前をいろいろお散歩してみようかなとか思ったりとか。なんかこう素敵なカフェ的なお店とか夜ごはんに良さげなお店とか発見できたらいいよね。できたらおすそ分けしますね。

 


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そんでもって昨日はのんびりからのこちらでした。2日間素晴らしい時間を過ごせましたとも。高音質大画面でライブ映像観るの癖になりそう。あの日気づけなかった部分をいくつも確かめる事が出来ました。いつもたくさんの幸せをありがとうございます。わたしの最愛。

 


今日(じゃないのもあるけどまどろっこしいので今日という事にして)読み終わったアレコレ。

・わたしのわごむはわたさない/ヨシタケシンスケ

宝物と呼ぶにはちょっと違うけれど、ようやく手に入れて嬉しいという高揚を自分に当てはめて考えた時に真っ先に思いついたのは地元を出ての一人暮らしにだいぶ慣れてきた頃のこと。狭い家で育ったから勉強机を置いてある部屋も妹と共用だったし寝る部屋も母と妹と一緒だったしで、ずっと一人きりで過ごせる自分の部屋が欲しかったんです。晴れた休日に快適な空調の自分の部屋でコーヒーいれて飲もうとした時に、ふと室内を見回してじんわりと嬉しくなったのを覚えている。そういうじんわりを積み重ねていけたらいい。それにしてもこの巻の子(もれたろうやなつみと違ってお名前出てこないよね。わごむの子になるのか)は今まで以上に表情豊かで本当にかわいい。善哉。

 


・あなたにあえてよかった - テースト・オブ・苦虫8/町田康

調べたら1巻を読んだのが去年の11月でした。1年ちょいかけて少しずつ読んできてついに完結。大団円も無ければ感動のラストも特に無く、そりゃそうだ週刊連載のエッセイなのだからと思い直したりなど。マーチダ氏が普通のこと言うだけで面白いし書名はそのまま捧げたい気持ち。そんでここからはマーチダ氏に対してではない蛇足なんだけど、実在の人物に対する罵倒って難しいですよね。誰が言うかも含めて。少しでも深く傷つけてやろう貶めてやろうっていう必死さが滲むとうわあって思って引いてしまう。そういう必死さを感じさせないスマートな言葉選びだったら感じるのは痛快さだったかもしれないのにね。

 


・渡辺のわたし 新装版/斉藤斎藤

これ池袋のジュンク堂で以前見かけて欲しいなと思ってたら売れちゃって、それ以来どこ探しても見つけられなかったんですよ。先週行った神保町の東京堂書店で見つけてどうしてもスルーできなくてお迎えしたの。結果的には大正解でした。19年の191冊目という美しい冊数を捧げるに相応しい一冊。久々に読んだ斉藤さんの短歌はやっぱり切れ味抜群で、私性を詩性へと昇華させる手腕にひたすら脱帽なのです(ちなみに私性という言葉は短歌界ならではの表現みたい)。最初に読んだ斉藤さんの歌集、わりとでかくて場所とるから引っ越しに当たって手放したのだけど再読したくなってきた。「わたくしの口癖があなたへとうつりそろそろ次へゆかねばならぬ」。ね。

 


あと昨日お借りしたもう一冊の本を読んでるんですけどさすがに今日中に読み終わるのは無理でした。でもじっくり読んで理解する事が大事なのも確か。めっちゃヒリヒリしながら読み進めているところ。