まぎれもなく浮遊

好きなものも出来ることも多くないです。別名義のnote: https://note.com/toiro_k

時間が足りない実感

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今日読んだ本。

・劇場/又吉直樹

素敵なブックカバー付きでお借りした一冊。一気に読んだ。読み進めながらとても苛々もしたけれど、もし私だったらここでもう見限ってるって何度も思ったけど。そういう私個人の主観的な苛々は物語の進行には関係ないのでいったん置いておくとして、現実ですら人と人との始まり方なんて千差万別なのに小説でそこにリアリティを求めるのも野暮な話だと思う。一方で鬱屈や屈託がやたら生々しくてヒリヒリしたりもする。この本の感想をネタバレせずに言える人を尊敬する。ある台詞に胸打たれて涙したのは町田康の『告白』で言う熊太郎が○○○○○○○○の台詞を読んだ時のような心境になったからです。好きな人に好きだと言える自分でありたい。言える時に。

 


・往復書簡 無目的な思索の応答/又吉直樹・武田砂鉄

『劇場』の感想とそれに関する応酬が載ってると聞いて再読。成程。『劇場』未読だった初読時は読み流したのかそれとも敢えて視界に入れなかったのか記憶が不確かだけれど確かに言ってる。質問が紋切型だと聞いていたので、女性の描写にリアリティが無いとかなんかそんなような事でも言ってんのかなって安直に想像してたんですけどもっと下衆でしたね。よりによってそこか。そんで又吉さんの反論というか返事、武田さんだから受け止めてくれたけれど他の同じ質問をするような奴らだったら言葉を尽くしたこの一連の問いを面倒だと思って引いてしまうんじゃないかと思って勝手に胸が塞がったりなどしてます。

 


日曜日。天気予報が晴れマークだったから一気にお洗濯してしまおうと思ってたのにすっきりしない曇天の一日でした。しかも外に出てぐるっと周囲を見回したらどっち向いても空の端というか底というかその辺りは雲が無くて明るいの。これ完全にうちの地域のあたりにだけ雲が居座ってるやつ。雨にならないだけマシだったと言えるかもしれんけどもやな!

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駅前までおでかけしたついでにふらっと入った家電量販店でコーヒーメーカーの棚を眺めて、こういうのがあった方が楽で良いのかなと思って一枚パンフレット貰ってきた図です。でもどうせなら豆から挽くタイプの方が良いのかなとかそれだと時間がかかり過ぎるなら朝は大変になるかもなとかいろいろ考えてる。根っこはおいしいコーヒーが飲みたいという気持ちひとつなんだけどねぇ。


上の方にも書いたけれど久々にじっくりたっぷり本を読む事に没頭した日でもありました。良き時間だった。往復書簡を読んだら又吉さんの新書を再読したくなってきました。しかし今は村上春樹さんのエッセイを読み進めてる途中なのでそっちを中途半端にするのもあれだしこないだ署名会に参加して買ったマーチダ氏の新刊も早く読みたいしで。悩ましいね。幸せな悩みだけどね。