まぎれもなく浮遊

好きなものも出来ることも多くないです。別名義のnote: https://note.com/toiro_k

美味しかった茶蕎麦

今日読み終わった本。

・猫のエルは/町田康・ヒグチユウコ

好きな人のことを、好きな気持ちを忘れてしまう様は傍から見れば苦しくて遣る瀬無いものだけど。いざ当事者になってみるとこんなふうだったりしますよね。こんなかたちで表現される喪失の生々しさ。でも物語は穏やかに進む。そんな『とりあえずこのままいこう』が好きなんです。でも今回再読して全部それぞれ好きだと改めて思った。人間や猫との関係性を強烈に皮肉ってる『諧話会議』と『ココア』が特に。選び抜かれた言葉の強さに胸を打たれる詩の表題作も良いし『猫とねずみのともぐらし』は読後感ほっこりな童話。いま忙しいって。ふふふ。


f:id:k31x31:20191019123049j:image

もう一週間経ったのか。あっという間。そんな土曜日。またも雨だ、ね。

最寄りのスタバに来たんですけどここのお店いつも混んでてカウンター席ぐらいしか座れないイメージなのに今日はやたら閑散としていて。雨だからなのか寒いからなのか或いは。世知辛いな。スターバックスラテもこもこで美味しいです。おかげでぽかぽか。

表紙をひらいて一昨日の署名会で頂いたサインにうくくと幸せな気持ちになったりなどして、満を持しての気持ちで町田康『記憶の盆をどり』を読み始めたんですけどいきなり一話目から言葉の切れ味鋭さに思いっきりダメージ受けていったん閉じてこれを書き始めたりなどしています。とんでもない本を手に取ってしまったのではないだろうか。読み進めるのが楽しみであり怖くもあるぞ。