まぎれもなく浮遊

好きなものも出来ることも多くないです。別名義のnote: https://note.com/toiro_k

どう実現させてたの

金曜日。寒い夜。寒さによわい人が凍えてないかを気にしつつ、カメラの充電をしたり明日着る服を選んだりしてます。しかしそれはそれとして、予定を入れたのは自分だからなんも言えんのだけど土日どっちも外出するって正直気が重いな。いや久々のプロレス観戦はほんとに楽しみよ。楽しみだし行ったら最高に楽しいのは分かってるけど出かける直前までは気が重いのも確かなのよ。インドア人間あるあるだと勝手に思ってるんですけどどうですかね。率直に自分勝手かもしれない。あと明日は眼科で午前中まるっと費やされることも憂鬱です。コンタクトレンズの処方箋もらえるかかりつけの眼科がおうち最寄り駅のそばにあるから、テレワークできない現状だと土曜日に行くしか無いので仕方のないことではあるんだけども。じっくり本を読む時間をとりたい。細切れにしか読めない時間が続くと分かりやすく枯渇する。

 

今日読み終わった本。
『遠い太鼓』村上春樹
文庫で再読の旅エッセイ。なんだかんだで3週間ぐらいずっと読んでたんじゃないかと思うけど560ページ超あって支え無しで立つ厚みの文庫本なのでやむなしだと言わせてほしい。でも読んでてずっと心地よかった。ごめん前言撤回さすがに盛りすぎた。序盤の日本を脱出した頃の文章はご自身でも疲弊という言葉を使っているように重さもあるのだけど、そこからヨーロッパ生活を経て少しずつ文章がほどけていく感覚があって、実際読み進めるほどに目印の付箋代わりのレシートがどんどん増えていっています。好きな作家の三年間が詰まっているだけでなく、個人的にも本作は私が生まれた年から始まった旅であると同時に今の自分と同じ年齢の頃に書かれた文章でもあって、そういうめぐり合わせの妙味も含めて春樹さんの本の中でもちょっと特別な一冊になってる。わたしにとっては滋味深く何度でも読みたい一冊です。