まぎれもなく浮遊

好きなものも出来ることも多くないです。別名義のnote: https://note.com/toiro_k

そしてまた勇気をもらう

よく寝た日曜日。うまいこと寝付けなくて夜中に目が覚めた記憶があるような無いような、ぐらいの曖昧さだけどもちゃんとお昼寝ができたことを思うとやっぱり夜中に目が覚めてて睡眠が足りてなかったんでしょうね。しっかり寝たから夜眠れなくなるのが心配なのでこれ書いたらちゃんとお風呂に浸かろうと思います。似たようなことを数日ごとに書いている気がしなくもないです。
夕方ぐらいにYouTubeひらいたら、オススメ動画でマキシマム ザ ホルモン公式がアップしている『鬱くしき人々のうた』のMVが出てきて画面二度見しました。最初スマホの画面でサムネイルだけが視界に入って、パッと見何かホラー動画的なやつだと思ってしまって細目でスクロールしようとしたんですよ。おかげでアイコンと動画タイトル見てからの驚きの振り幅がハンパネーナというやつです。

マキシマム ザ ホルモン『鬱くしき人々のうた』Music Video - YouTube

(テキストリンクにしてみました)
一時期ほんとに繰り返し聴いては自分を鼓舞していたんですけど、だいぶ時が経って歳を重ねたいま聴いてもやっぱり染みます。奮い立った感情とか記憶って宿るよねどうしたって。

 

昨日読み終わった本。
『翻訳夜話』村上春樹柴田元幸
新日本プロレス大阪大会の生配信が長丁場になりすぎて書くの忘れてました…。外国語が絶望的なぐらい苦手なので(プロレス観るようになってからレスラーの皆様ほんますごいなと思うばかり)翻訳という営みはほんとに神の所業と呼ばざるを得ない次元なんですけど、翻訳の面白さを通して結果的に日本語の文章論や言葉の奥行きや文章の余白といったものを語っては思いを馳せられる場になってるのが面白すぎるんですよね。あとレイモンド・カーヴァーポール・オースターの短編の訳しおろしが読めるのがとても贅沢。『オーギー・レンのクリスマス・ストーリー』を知ることができたきっかけの一冊でもある。感謝。

 

今日読んだ本。
『いずれすべては海の中に』サラ・ピンスカー
しみじみと良い短編集でした。冒頭から義手が道路と繋がった男の話だし(最初のページを半分ぐらい読み進めたところで一気に魅了された)、終末世界での突然の出会いとか鳥籠の心臓とか多元宇宙の自分が殺された事件を著者と同名の登場人物が解決に挑むとかもろもろ奇想天外っぷりが限界突破してる内容ばかりなんですけど、そういう突拍子もない世界観を最大限活かして描く人間讃歌と言えそうです。道満晴明さんの『ニッケルオデオン』シリーズ大好き人間ゆえ通ずるものを感じてめちゃくちゃ刺さったってのと、中には「あたし」という一人称が似合う年代の子供の語りもありながら一貫して過不足のない文章もとても好みでした。
あとこの本は文庫本だけど、装丁が素敵かつ触り心地も背表紙も独特なので、機会があればお近くの書店で竹書房文庫の棚で現物を見てほしいです。本棚にいてほしい一冊。