まぎれもなく浮遊

好きなものも出来ることも多くないです。別名義のnote: https://note.com/toiro_k

縁深い言葉で嬉しい

日曜日。さすがに疲労が溜まっていたみたいで朝も起きるの遅かったから、本気のお昼寝をしたりだらだらっと動画を観たりすることで気力回復に努めた日でした。本読むのも文章を書くのも好きだけど、もうちょっと受動的な娯楽に浸ることで癒される場合があるのも経験的によく分かる。しっかり元気になったので今からまた頑張りますよ。
そんでもってこないだ謎の不在通知が投げ込まれていた宅急便が無事に届きました。結局書かれてなかった送り元も、そして中身も予想通りで満面の笑顔。推しがかわいいおかげで視界に入る度に優しい気持ちになります。二度あることは三度あるって言いますし、三度目も積極的に掴みにいきたいものです。
あ、そういえばこっちのブログでもnoteのほうでも、おすすめの餃子店をいくつか教えていただきました!この場を借りて大感謝!全部味わうにはやっぱり泊まりで行くべきかな。餃子のためだけに泊まるのも清々しくて楽しそうじゃんか。

 

今日読み終わった本その1。
『天使だけが聞いている12の物語』
昨日、湘南新宿ラインの電車にことこと揺られながら読んでたのを日をまたいで今日読み終えました。ニック・ホーンビィが編者のアンソロジーで、誰にも言えないけど誰かに聞いてほしい、そんなささやかな語りや秘め事や告白で構成された12篇です。
この本の感想を書く度に書いているけど、編者でもあるニック・ホーンビィの短編『乳首のイエス様』がすごく好きだし読む度にいろいろ考えてしまう。日本に置き換えたら少し前だけど「表現の不自由展」の展示について想像したり賛否を問うのが分かりやすいかな。対象がキリストなので無宗教のわたしは必ずしもすべてを理解できるわけではないし、推し文化に置き換える安直さも(対象が人間である以上は)ちょっと危険なので、内省がちょうど良いと思う。ってことを考えると私の思考はやっぱりサリンジャー作品へと戻ってきます。なんのために靴を磨くのか。今なら乗代雄介『旅する練習』でもいいね。

 

今日読み終わった本その2。
『君はそれを認めたくないんだろう』山下賢
京都の書店『ホホホ座』の店主さんのエッセイ。手に取ったきっかけは、裏表紙側の帯に引用されてた「対面で人間がとっさに吐いた生身の言葉にこそ真実があるのではないか」のくだりに胸打たれたからです。実際その通りだと思うし、発言の内容に負けず劣らず誰が言うかってのも大事なこと(誰が言うかは関係ないとしたらAIでええやんって結論になるしそれには首肯しがたい)。しかし読み通して思ったことを率直に書くのは正直憚られる。他人の選択に対して憶測を並べ立てる人の言葉を読むのは苦手です。