まぎれもなく浮遊

好きなものも出来ることも多くないです。別名義のnote: https://note.com/toiro_k

雨で流れてどこかへ

水曜日。雨。ものすごく雨。冷たい雨で寒い一日。たぶん最高気温が10度に達しなかったはず。職場は暖房効いてて暑いだろうなと想像して春の装いに真冬の装備で出勤しました。結果大正解。ほんと寒い日でしたしなんなら今も部屋で暖房つけてぬくぬくしてるし今夜も電気毛布サマのお世話になること間違いなしって感じだし。あまりの寒さに雪が積もった地域もあるという事で、お昼にツイッター見てたら満開の桜に積もる雪というお写真を拝見できて有り難かったです。すごい。桜の花びらって普段は淡い色合いに見えるはずなのに随分と濃く色付いているように見えて、そういう品種なのか雪の白とともにあるから余計にそう見えるのかそれとも花びらが濡れているであろう事が影響しているのかなぁなどと考えたりしました。いつかこの目で見たいけれど異常気象の影響だとしたらおおっぴらに言うのも憚られるな。明日になって晴れて元気を取り戻せるよう祈るばかり。

シャンプーとトリートメントを今まで使ってるやつと同じ種類の違う香りのものに変えてみたらお風呂あがりの自分の髪がものすごくいいにおいになってて、ここまで差が出るのか!と驚いたあとで差が出たんじゃなくて嗅覚の慣れの問題じゃないのかと思い至った。敏感な割に順応性も高いと聞いたことありますし。ときどき変えてみることで得られる楽しさを新しく知れて嬉しかったよ、という話。

 


今日読み終わった本。

・ピープス氏の秘められた日記――17世紀イギリス紳士の生活/臼田昭

こないだ読んだロバート・フックの評伝にピープス氏のお名前がちょこちょこ登場してたので、こちらにフックのお名前があったりするんだろうかと確認の再読でした。でも見つけられなかった。本書はあくまでも10年分(その10年のうちに偶然ペストの大流行やロンドン大火災が含まれているのも凄まじい話だけれど)の日記の抜粋だから、別で書籍化されている日記そのものを読めば確認できるのかもしれないけど。臼田氏の痛快なツッコミを味わいつつ読むのがわたしには最適です。ピープス氏が自らの素晴らしい行いと周囲の人からたっぷり褒めそやされた様を克明に記録しているくだりでの「自画自讃は精神の衛生に有効である」って一言の鋭さが本当に好き。

どうでもいいことですがわたしも何年か前に誰にも公開しない日記を書き綴っていた時期があります。でも半年で途切れた。1日1ページ書く、という事を目標にしている間はきっちり続いたのに半年経ってから1ページにこだわらず好きな文字量でOKってルールに変えた途端に途切れた。そんで何書いてるか全然覚えてないから大掃除の度にさらっと読み返しては没頭してしまったりする。自分しか見ないから書ける仕事の悩みをうだうだと書いてるのが面白かったり、異動や退職でもうお会いする機会がなくなった職場の人の名前が唐突に次々に登場したりもして。ひとつのことをずっと続ける一途さにも憧れはあるけど、残し方によって取捨選択に差が出るからこそいろいろ試す方が性に合うみたい。