まぎれもなく浮遊

好きなものも出来ることも多くないです。別名義のnote: https://note.com/toiro_k

浮上は困難

夏休みラストな水曜日。4日間連続で出歩くというインドア派にしては花丸モノの連休を過ごしたので、さすがに今日は回復に努めるべくおうち大好き人間の休日を過ごしました。4日間連続でコンタクトレンズをつけたのも8月以来だったから久々と言えると思う多分。ワンデーとはいえやっぱり右目が充血したので、当分は眼鏡で過ごしたい所存。
先月行われたみちのくプロレスさんの矢巾大会の映像を観る日にするんだ!って張り切ってたんですけど、開いておいたタブから更新したら「このページは見つかりませんでした」の表示になって画面二度見しました。どうも終了日を勘違いしていたみたいで…。他の動画で確認したらどれも配信開始日からひと月後の前日が配信期限だったので、10月15日に行われた矢巾大会も昨日が配信終了日だったようです。おかげですさまじく落ち込んだ。2時間に編集されたバージョンが近日中に公開されるようではあるけど、どうやって観るのかちょっと調べないといけないので喜ぶのはまだ保留ってやつです。凹凹凹。しかたないのでこれ書いたら平田一喜選手と高橋ヒロム選手の対戦を観ようと思います。12日のDDTさん両国大会の。そんで楽しい気持ちを分けてもらう。

 

そういや昨日、Adoちゃんが紅白出場決まったんですよ!って恋人に言ったら「出れないじゃん」って言われたのでYouTube公式チャンネルで観れる『踊』のライブ映像を見せたんですけど、一日経った今になってダイジェストバージョンのほうが良かったかなあと思いながらごはん食べつつ観たりなどしました。こっちだったら少しだけど『うっせえわ』も聴けるし。

youtu.be

わたしは『ダーリンダンス』と『阿修羅ちゃん』の生歌が聴けるのがすごく嬉しい。耳が嬉しい。こないだ一緒にYouTube観てた流れで嵐さんのライブ映像を観たりもしたんですけど、こうやって気軽にアクセス出来る環境を公式が準備してくれているのはすごく良い時代になったと思います。ユーザー側には想像つかん新たな苦労とかもあるのは想像に難くないとはいえ、勧めるにも触れるにも有り難いのは確かなんよ。

 

今日読み終わった本。
『私の文学史 なぜ俺はこんな人間になったのか?』町田康
こないだ読んだ小説『この世のメドレー』からの連想で再読しました。加筆修正しているとはいえ元になってるのが講座の文字起こしなので、マーチダ氏のお話を聞くような感覚で独自の文章論を学べるめちゃくちゃ良い本です。ちょっと前に読んだ春樹さんと柴田さんの『翻訳夜話』でも新聞やテレビの言葉を意図的に避けることの重要性について語られていたけど、本書でマーチダ氏が語ってる「熱狂から距離を置く」ってのも通ずるものがあると思う。呑まれるのもよろしくないし、人が多いと単純にそれだけ悪意に触れる機会も増えるしわざわざ近づく必要もないよねっていう解釈。本当のことを書ける場所があれば生きていける、ただその「本当のこと」を語るための言葉は選びたい。いま再読してほんとによかった。

 

今日読んだ本。
『針がとぶ Goodbye Porkpie Hat』吉田篤弘
まとまった時間をとって本を読まずにいる期間が続くと無性に読みたくなる一冊(前回再読した2020年にもそんなような理由で手に取ってたはず)。表紙の装丁からしてもう優勝なんですけど、ページの余白も贅沢で美しいし(中公文庫はそういうとこある)、連作短編集でありながら現実的な内容から少しずつ幻想へと移り変わっていくグラデーションでありつつ時代を思いっきり行き来する構成も好きだしでどストライクな一冊なのです。登場人物には聴けない音楽があるように、手に取った私には読めない物語があるっていうアイデアも素晴らしい。個人的に吉田さんの最高傑作だと思ってます。