まぎれもなく浮遊

好きなものも出来ることも多くないです。別名義のnote: https://note.com/toiro_k

驚かせたいから内緒

日曜日。ゆうべ日付が変わるまで起きてた割には早起きできたので、朝からお出かけしてあれやこれやしてから早めに帰宅してお洗濯してじっくり本を読むことに時間を使えた日でした。晩ごはんに多めにお野菜も食べたので満たされっぷりがハンパネーナです。そういや昨日のお昼に両国国技館に行く前に一回上野で途中下車したんですけど、なんでかっていうと白ごはんにお味噌汁がついたオーソドックスな定食がどうしても食べたくなって、パッと思いついたのが上野マルイの無印良品のカフェだったんです。近場だと意外に思い当たらなくて乗ってた山手線降りちゃった。こないだ恋人と行った時とメニュー一緒だったけど美味しかったので大満足です。そんでほくほくした気持ちで両国向かった次第なんですが、そういう無性にごはんとお味噌汁が恋しくなったのって、最近自炊をさぼって外食したりお弁当買ってきて済ませたりが続いていたからだと思うんですよ。足りないものをどうしても補いたくなった感覚。やっぱりちゃんとごはんつくって食べるほうがよさそう。明日から自分をいたわる気持ちでやりたいものです。
そんでそのお野菜多めの晩ごはんを食べながら、昨日の両国大会の第二試合とジュニア王座戦を映像で観ました。退場の時に泣いていた、という感想を目にして半信半疑だったけど…。解釈の余地を残したことも、リング上では最後まで貫いていたことも立派だったと思います。こういう感想を持たれるのは本意ではないかもしれないけど。

 

昨日読んだ本。
『これからの本屋』北田博充
昨日は白ワイン呑みながら両国大会の余韻たぷたぷで日記を書いたので、読んだ本の感想を書くのを普通に忘れてました(このブログ史上初かもしれない)。なので今日書きます。表紙と裏表紙をひととおり眺めてみても、著者名が背表紙にしか無いって珍しい装丁ですね。インタビューを受けてくれた人達が主役って考え方なら拍手を送りたいものです。とはいえ真相はわかりません。
本が好きで本を読む人が、本を読まない人に向けて「本なんて読まなくていい」って言うのはちょっとさすがに異を唱えたいし、空想と題して語られる新しい本の勧め方があまりにも前時代的な価値観で辟易したりもしたので著者さんに対する印象は正直よくありません。ひとつめの空想なんてクラフト・エヴィング商會の二番煎じだし。ただそれを上回る勢いで、竹田信弥さん・辻山良雄さん・高橋和也さん・久禮亮太さんといった方々のインタビューが素晴らしいので手元に置きたい一冊です。プロフェッショナルの仕事論ってその業界のことを語りながら普遍性を帯びるものですよね。

 

今日読んだ本。
『ここはすべての夜明けまえ』間宮改衣
noteでフォローしているクリエイターさんの感想きっかけで、興味を持って読んだ一冊。ネタバレせずに語るのが難しいので具体的でない個人的な感想にとどめたいんですが、とりあえず6年前に読んでいたら号泣してたと思います。そして宇佐見りん『推し、燃ゆ』を読んだ時以来ぐらいの、同時代を生きる作家の小説をリアルタイムで読む意味みたいなものに触れられる作品だった。『推し、燃ゆ』のタイトルが浮かんだ流れで思ったけど、こういう作品が生まれたことって「推しの幸せが私の幸せ」的なスタンスが称賛され貴ばれることに対する反動みたいなものもあるのかもしれないね。理想っぽいけど勝手にそう思ってます。突き抜ける以外の選択も、いかにも現代的というか。出来ることならネタバレ踏む前に読んでほしい一冊です。