まぎれもなく浮遊

好きなものも出来ることも多くないです。別名義のnote: https://note.com/toiro_k

疑似餌ごっこ

日曜日。早起きできたので、お洗濯してから最寄りのスタバへ行きました。目的は推しが最近ハマってるって書いてたシナモンロール。こう書くと紛らわしいですね。推しがハマっているのはスタバのシナモンロールではなく普通にシナモンロールです。わたしが一番手っ取り早く食べられるのがスタバなので行ってみた次第。開店直後に行ったけどすでに並んでいました。みんなスタバ好きだね。私も好きだよ。
あっためてもらって食べたシナモンロールは、ちょっとびっくりするぐらい美味しかったです。昔はシナモン苦手だったのに、そして今でも苦手だっていう自己認識だったからシナモンロール食べるのは人生レベルで考えても今回が最後の機会だろうとも思っていたのに。いつの間に平気になったんだろうってぐらい全然大丈夫だったし、何なら2個目を注文したいぐらい美味しかった。味覚って変わるもんなんですね。つぎ行ったら絶対また注文します。ありがとう推し。
そんな感じで良い経験ができたなあってほくほくしつつ本を読んでたらめちゃくちゃ引き込まれていつの間にか本屋さんが営業開始するぐらいの時間になってたから、ついでに本屋さんにも寄って時間かけていろいろ眺めて最終的に雑誌を買ってから帰宅したんですけど、部屋の大きな窓の鍵を閉め忘れたまま外出していたことに気付いて血の気が引きました。クローゼットとかトイレとかお風呂場とか全部開け放してすぐ確認しましたとも。いや用心しすぎるにこしたことはないじゃないですか。何事もなくてよかったほんとに。

 

今日読んだ本その1。
『Hanako特別編集 センスのいい部屋、74人のアイデア。』
観葉植物に興味津々な現在なので部屋に置く植物特集ほんと助かる!!!の気持ちもありつつ、自分の中だけで想像をこねくりまわす事にも限界が来た感じがあるのでインプットがてら読んでみました。自分の部屋を心地良い空間へと模様替えしたいんです。ちょっと前に鍵閉めるの忘れてたとか言う人間の言葉かよって感じですよね。大丈夫ですわたしもそう思う。それはそれとして、理想を自分なりに形にしていくための手応えが得られるいい一冊だった。なんだかんだ言って表紙上段のお部屋が理想に近い。

 

今日読んだ本その2。
『プロジェクト・ヘイル・メアリー 下』アンディ・ウィアー
お願いですから本作が気になってる人はこの感想も読まずにいっさいの前情報をシャットアウトして帯の推薦文も無視してまっさらな状態で手に取って上下巻一気に読んでください。よろしく頼む。本作の凄まじさを十全に堪能するにはそれが一番です。
なのでここからは私の感想という名の完全な蛇足であります。大丈夫?書いちゃうよ!


一応改行を挟んでみました。こっから下はもう知らんよ。
上巻を読み終えた昨日の時点では「理由が気になる」ってのんきなこと思ってたんですけど、一日前の自分に覚悟しとけよって言ってやりたいですね。ほんとに。すごい読書体験でした。上巻の時点でこの結末を予想できた人っているのかな。いたらすごいな。
そんで詳細なネタバレをしないように感想を述べるのが難しい。わたし伊坂幸太郎さんの小説だと『死神の精度』っていう連作短編集がベスト3に入るぐらい好きなんですけど、収録作の中で特に好きなのが『死神と藤田』っていう二番目に入ってる短編なんですよ。それを好きな理由と、本作に対して受けた感銘って通ずるものがあるなあって読んでいてつくづく思いました。完全に個人的主観かつ独断と偏見をもとに感じたことなのでネタバレにはならないだろうと思って書いてみました。多分大丈夫たぶん。
あと読書メーターの他の方の感想を拝読して、えっあれってそういう意味だったの!?って驚きもあって読後も楽しい。キリスト教の知識があるとアメリカ圏の作品は奥行きが変わってきますよね。とはいえ物理学の知識にも言えますけど、まったく無くても楽しめるエンターテインメント作品なのは間違いないです。本当に重要な箇所はそういう知識がなくてもちゃんとわかるようになってる。面白かったな。