まぎれもなく浮遊

好きなものも出来ることも多くないです。別名義のnote: https://note.com/toiro_k

見つかりますように

冬休み最終日の日曜日。ゆうべ遅い時間に眠ったので遅めの時間に起きて、曇りのち雨の予報だったからお洗濯もせずひたすらのんびりおうち大好き人間の休日を過ごしました。ごろごろ。そんでもってちょっと久々に明日着る服を準備しました。冬休みの間ずっとのんびりさせてもらったので年末ラストスパート頑張るつもりではいるけど明日ほんまにちゃんと起きれるんかな。仕事終わって帰ってきたらカフェイレがあるのが救いだね。

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きつねさんからバトンタッチしたアイギスマグカップであります。このあと抱きしめたダリルはおなかがほかほかでした。

 


今日読み終わった本。

ゴーマニズム宣言SPECIAL 天皇論 平成29年: 増補改訂版/小林よしのり

女性天皇女系天皇について知るのにいい本ありますか?って聞いたら本書を勧めてもらったので初めてのよしりん氏。女系天皇の事だけでなく、摂政とか皇室典範とか公務とかの言葉だけは聞いたことあるけども〜程度でなんとなく知らないまま今に至ってしまってる事を丁寧に辿れたと思う。三種の神器の話も面白かったし、現状の日本国憲法が孕む矛盾とひずみもよく分かった。著者が時間をかけて学ばれた事をひょいひょいつまみ食いさせてもらってる罪悪感が少しばかりあるので、払拭できるように得心して自分の言葉で意見を言えるようになりたいものです。ひとまず次の選挙の時には、典範改正や女性宮家に関しても各政党がどういった主張をしているのかを注目しようと思う次第。

 


ナイン・ストーリーズサリンジャー

サリンジャー的には本作は上出来と呼べるような一冊ではないんだそうです。頓挫で傷つく体験を経て、念願叶ってやっと発売できた短編集。なのに編集者への書簡に「貧弱で力強さがないように思える」と書いていたと。しかしそれを踏まえて読んでも(読めばこそ?)やはり唸らされる。突飛なんだけど頷けたり膝を打ったりする痛快な比喩に、瀟酒で先鋭的な文章と会話。9話それぞれが異なる輝きを放つうえに読み返す度に新しく刺さる箇所が出てくるから、これからもずっと読み続けていきたい一冊です。なんかやっぱり何回読んでも『ド・ドーミエ〜』が好きなんだよなぁ。回りくどい程の皮肉の効かせ方が読んでいて楽しいし面白いし。カッコつけようとして頑張って結果滑稽に映るみたいな、人間ってこういうところあるよねっていうトラジコメディ。そんでもって再読しなければと思ったのは先日読んだ評伝で『エズメに捧ぐ〜』の新しい解釈を知ったからで、それを踏まえて読んだらもう堪らなかった。「どんなに慧眼な読者でも私の正体を見抜くことはできないだろう。」……こんな思わずニヤリとしちゃう言い回しなのにね。サリンジャーは優しいね。