まぎれもなく浮遊

好きなものも出来ることも多くないです。別名義のnote: https://note.com/toiro_k

挑めと語る眼差し

今日読んだ本。

・スノードーム/アレックス・シアラー

読友さんきっかけで知って、表紙に一目惚れしてずっと気になってた一冊。やっと読めた。針先でのポアント。想像する事は自由だけど、一度拳銃を撃ったらもう撃たれた側だけでなく撃った側も二度と戻れないわけで。その力を自分が手に入れたとしたら誘惑に打ち勝てるんだろうか。正直自信が無い。彼と私を隔てるものは壁ですらなく線のようなものでそれもすぐに跨げる程度でしかない。だから彼を否定する事は自分を否定する事でもあるんだけどでもそれでも卑怯だと思ってしまう。遣る瀬無さに胸が塞がる。根底にあるテーマは芸術と愛情なのだけど、芸術と生活の両立について考えさせられたりもして。面白かったです。

 

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日曜日。晴れ。写真のこの子はダリルというそうです。来週末までわが家に遊びに来てくれたかわいい子。触るともちもち。調べたらAmazon楽天でも購入出来るという情報が出てきて衝撃を受けています。でも出来れば店頭で選びたい。大量生産品であってもわたしには唯一になるのだし。

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上に書いた『スノードーム』を読んだりダリルを撫で回したりお昼寝したり水回りを本気で掃除したりダリルの撮影会をしたりして過ごした休日でした。穏やかな日。旅にぬいぐるみを連れて行って観光名所で写真を撮る人の気持ちがなんとなく分かった。楽しいだけでなく旅先の有名な風景が自分だけの思い出になる、そういう手段のうちのひとつなんだな。わたしもダリル連れて旅に出たい。

「いつか挑戦したい未読の古典作品」の話と「鍋に欠かせない好きな具材」の話をするとその人の人となりが見えて面白いという話をしました。わたしは古典と言われると真っ先にドストエフスキーが浮かぶんです。一冊も読んだ事無いのになんで真っ先にドストエフスキーが浮かぶのか不思議だったけどいま考えて分かった多分あれだ、サクラ大戦のせいだ。成程。