まぎれもなく浮遊

好きなものも出来ることも多くないです。別名義のnote: https://note.com/toiro_k

迅速さで挑んで勝利

木曜日。今日も晴れ。越してきた時からずっと使っていた延長コードをいいかげん持っては行けないだろうと思って不燃ゴミに出したので、寝る時にiPhoneを充電したかったら立ち上がって部屋の反対側まで行かなきゃいけないんですよ。今までは延長コードのおかげで枕元に置いたまま充電できてたんですが。そんでわたしは今ベッドに寝転がってこれを書いてて電池残量5%で。起き上がりたくないようって駄々っ子の気持ち。眠い。昨日も一昨日も早寝が続いてたので頭はスッキリしてはいるもののひたすら眠い。あと一日行ったら三連休です。予定ギチギチに詰め込んでる連休だけども。台風うまいこと何事もない側へと逸れたらいいのにね。

 


今日読み終わった本。

・どつぼ超然/町田康

この人の考え方が心底好きだと思う人がわたしにもいるけれど、だからって考えている事のすべてが好きかと言われるとそれは違うとはっきり言うし全部好きだと何の衒いも無く言える人がいるとしたら嘘つきか言葉の意味を軽く考え過ぎな人なんだなと思うと思う。そのすべてを知る術など無いから、分かる部分に同調して惹かれ分からなかった部分が垣間見えた時に新鮮に映ってときめいたりとかして。そんなふうに続いていくものなんだろうと想像したりとかして。それに他人の考えている事のすべてだなんて、そんなもん垂れ流されるまま浴びるとしたらめちゃくちゃしんどいと思うんですよ。脈絡なく流れ続ける他人の思弁。呑み込まれて溺れる絶対。でも本書はそこに挑んで実現させてしまっている。読み進めるのが辛くなりそうなものなのに読ませる力に背中を押される。展開自体は地味なのに踊るような言葉のリズム感と発想の飛距離がとても楽しい。矛盾を抱え込んだまま成立している作品。そうやって書いたら人間そのもの。だから好きなんですよね。そんな再読。