まぎれもなく浮遊

好きなものも出来ることも多くないです。別名義のnote: https://note.com/toiro_k

グロテスクなワード

おうち大好き人間の日曜日(筋肉痛バージョン)。明るい曇り空。洗濯物もちゃんと乾いた。昼間に一瞬だけど本気のお昼寝をしたおかげでずいぶん回復したみたいなとこある。明日のワイドショーを録画予約するために、レコーダーの整理がてらいろいろ観たり消したりしました。バズリズムライブで答え合わせができたのが幸せだった。円盤化しないかな。絶対買うのに。

なんだかやっぱり昨日の疲れを引きずっているのか一日中ずっと眠かったので充電のつもりで過ごした日でもあります。そんで明日は暖機運転。仮眠からのカフェイレ。理想で願望。SNSでの告発が拡散のきっかけなのに小手先でごまかした結果露顕してSNSで更に拡散されるって笑い話にもならんな。わたしの場合はもう異動されてしまったけど前の上司に言われた「迷ったら自分の良心に従って」の言葉が胸にあります。打算とか怠惰とかが黴みたいに繁殖する事のないように、こまめに換気して掃除するぐらいの事はした方がいいしみんなそれぞれ自分なりのカビキラーを持っておくべきだと思う。これ何の話?

 


今日読み終わった本とか。

俺、南進して。町田康

町田康名義だけれど実際は写真家・荒木経惟氏との共著と呼ぶ方が正確か。文章だけでも写真だけでも成立するけどそれらをバラバラの配分でまとめた結果ドグラ・マグラ的混沌の様相を呈する一冊。ただでさえ読む側の想像力を鮮明に煽る饒舌な文章なのに、突飛でありながら的確な比喩の才能を○○の○○○○に遺憾なく発揮しているところに眩暈がするよ(後書きで何の前置きもなくこの部分を抜粋しているのは興醒めもいいとこ)。そして見る側の想像力を捩じ伏せる雄弁な写真。それらが組み合わさるだけでも破壊力抜群なのに、作家の現実と作家が創作する物語が絡み合い境界がなくなっていく様が足元覚束なくなる感覚に似てて面白くて怖かった。とんでもない本を読んでしまった。

 


・情事の終り/グレアム・グリーン

初読み作家さん。タイトル通り不倫のお話だけれど、信仰が軸に置かれている事でこれまでに出会ったどの物語とも似ていない個性を放っている。恋とか愛とかならば国が違おうと関係なく分かるつもりだと言える。でも神への信仰に関しては自分がずっと無宗教で身近にも縁が無く生きてきた事もあって。発想や行動のひとつひとつにここまで信仰が根付いている人の物語を興味でなく共感でもって読むのは私には未だ難しいことでした…。いつか再読したい。慕うのも憎むのも質量だけを見れば似た感情の筈なのにね。