まぎれもなく浮遊

好きなものも出来ることも多くないです。別名義のnote: https://note.com/toiro_k

緑に埋もれる大満足

日曜日。ひたすら本を読んだ日でした。何か語れることがあるとしたら、干した洗濯物の向こうにお手本のような天気雨が降る様子を眺めたことぐらい。インプットに費やす日も良いものです。
そういや昨日の日記で書き忘れてたんですが、フレッシュネスバーガーがまた今年もパクチーてんこ盛りバーガーを期間限定で販売すると知ってわくわくしています。今年はグリーンカレーだけじゃなくガパオもあるんだって。またフレッシュネスバーガー通いが始まりそうな予感に満ちている。ちょっと先の未来に楽しみな予定がある時のわたしは最強ですよ。

 

今日読んだ本。
宇治拾遺物語町田康
「絵仏師良秀家の焼くるを見て悦ぶ事」→「絵仏師の良秀は自分の家が焼けるのを見て爆笑した」などなど、マーチダ氏に現代語訳を任せればそりゃこうなります。最高です。むしろ当時読んだ人にとっても感覚的には今わたしが現代語訳で読んでるのと似たような感じなんじゃないかと思うよ。河出文庫の古典新訳コレクション、読むのハマりそう。
そして芥川から宇治拾遺物語ポロロッカする人って私だけじゃないはず多分きっと。あの話ってここからきてるのかぁぁぁ…!! の驚きが楽しいね。読了後に思わず本棚から芥川龍之介の『地獄変・偸盗』引っ張り出してきて解説読んじゃった。

 

今日読み終わった本。
『バッタを倒すぜ アフリカで』前野ウルド浩太郎
続刊が出たと知ってぜひとも読みたいってテンション上がったのだけど、まさかここまで鈍器な一冊とは。笑。しかしそれでも読み始めたらあっという間で面白かった! あちこちで笑いのツボ突かれまくる中でも「同志農家よ、敵を討て」にはスタンディングオベーション。わはは。
前野さんに限らず研究者の方って過去も未来も見晴るかすスケールがひとりの人間の生涯をはるかに超える大きさで、面白く読みながら生き方としての純度の高さに触れる経験もさせてもらえたと思っています。森博嗣さんが好きなので昇進する事で研究に時間を割けなくなるジレンマは何度となく目にしてきたけど、金銭面からここまで赤裸々な意見を発信されているのは貴重だと思う。気兼ねなく研究ができる環境や支援制度がもっと強化されるには何ができるかな。


どうでもいい余談。今日読んだ二冊の本はどちらも東京駅構内のブックコンパスで買ったんですが、棚としては別だけど偶然にも並べて面陳してあったんです。なんだこれ私得すぎる! って大喜びで両方買えたのは駅構内の店舗っていう品揃えが限られるゆえの偶然の巡り合わせか、それとも「こっちの文体好きな人はこっちも好きだと思う」っていう店員さんの采配なのかは気になるところです。