まぎれもなく浮遊

好きなものも出来ることも多くないです。別名義のnote: https://note.com/toiro_k

時々想像したりする

火曜日。快晴。有休消化のためのお休みだったのでここぞとばかりに前々からやりたかった事もろもろをやっつけました。朝一でお洗濯して本気の掃除をして、郵便局行って用事を済ませたり銀行に行って用事を済ませたり。郵便局でアフラックのCM?の音声がずっと流れててほっこりした。晴れてたから散歩もした。あと以前使ってて壊れたキャリーケースが、新しいのを買ったからいつか処分しないといけないなぁと思いつつベランダにずーっと放置しっぱなしになってて雨風に晒されまくっていい加減色褪せて朽ち果ててたんですけど今日ようやく粗大ごみ処分の申し込みを済ませました。こういう事は思い立った時に一気にやってしまうのが肝心なんや!って気合い入れてそのままの勢いで使ってないノートパソコンも処分しようと思って調べたらパソコンは区では引き取り出来ないからメーカーに確認してね的な内容で心が折れた。結局保留。

そんで今これ書いてて思い出した。伊坂幸太郎さんの『サブマリン』の文庫版の発売日って今日でしたよね。今日本屋さん行ったのに、そんでそこそこ長居もしたのに文庫コーナーには行かなかったから気付けなかった。悲しい。お昼前だったからまだ出されてなかった可能性もあるけど…。多分近々買います。今週末は伊坂さんの別の作品を読むと決めているので、読めるとしたら早くてゴールデンウィークかな。そんでゴールデンウィークに読む本も何冊か決めてあるんですけど、ひとつがシリーズものなので平成から令和にかけて読む本は多分それになると思います。なかなか無い機会だしせっかくなら意識するのも悪くないんじゃないかなと思って。平成最後に読む本は何にするか検討されてますでしょーか。決めずに成り行き任せならそれはそれで素敵だと思うし決めてるならこっそり聞いてみたい。どちらでも楽しいね。

 


今日読み終わった本。

・花ざかりの森・憂国三島由紀夫

自選短編集なんだって。冒頭の2話が相性の問題なのか読んでて体力と気力を消耗する作品だったのでその後読み進めるのが止まっちゃってたんですけど、それ以降の収録作は読みやすくてちょっとずつ進んで来れたおかげで読了できました。語れるほどたくさん読んでるわけじゃないけどその中でも三島由紀夫が書く女性はなんかちょっと浮世離れしてるなと思う。悪くないけども。そんで解説で三島自身も著作からどれか一作だけ読むならこれをと言っている『憂国』が素晴らしかった。今このタイミングで読めたという事も影響しているけれど(手に取るのが半年早かったら全く違う響き方をしたのだと思う)、凄まじく素晴らしい。わたし乙一の『ZOO』という短編集を単行本で読んだ時、最後から2番目に収録されている『SEVEN ROOMS』で心揺さぶられまくって大泣きしてその勢いで次の『落ちる飛行機の中で』へと進んでしまったせいで最後の話の印象が薄いまま読み終わってしまったという読書体験になった事をいまだに覚えてるんですけど、この本が『憂国』の後に『月』で終わるのもあの時を彷彿とさせる流れだなと思いました。共に死ぬのでなく共に生きることを選びたいと感じるのは現代を生きる側の理屈でしかない。現実に即した地に足のついた描写を無駄のない鋭さに満ちた文章で綴るというのも驚異的なことだし、語彙の豊富さまで含めた圧倒的な文体で表現される、殉ずることの至誠を視るべき作品。読めて良かった。