2019年11月28日です。悔しさをのみこんでいつかを願ったあの日から10年が経ったという事実に驚かずにはいられない。 28という数字が個人的に覚えやすいから忘れられなくてですね、時の流れと重みをひしひしと実感する次第です。10年経ってもいまだにポルノさんが好きだしそれは彼らが進化し続けているからだし。変わり続けることを変わらずに続けているひとたち。これからもその燦めきを見届けたいよ。
今日読み終わった本。
・愛書狂/生田耕作編訳
フローベールを筆頭に5名の作家の「愛書狂」を題材にした短編を収録した一冊。登場するのはいずれも内容でなく物質としての書物に魅せられた人たち(登場人物に目の見えない蒐集家が出てくる話もあるぐらい)。初読の時に手許に残したのは大真面目に蒐集に励む人々の一周まわった滑稽さがトラジコメディとして素晴らしいと思ったからなんだろうなと想像がつく。当時の自分の思考回路。本書に登場する人たちにKindleの存在を教えてあげたい。発狂しかねんよ彼ら。
寒いのであったかくして眠ってくださいね。おやすみ。