まぎれもなく浮遊

好きなものも出来ることも多くないです。別名義のnote: https://note.com/toiro_k

事実上のはじめまして

水曜日。晴れ。快晴続きで洗濯物がしっかり間違いなく乾いてくれるのがとても嬉しい。今朝起きてすぐに見た窓の外では、お月様がまだ昨日の朝よりもさらに高いところにいました。帰り道に振り向いて東の空をしばらく眺めてしまったのはそれが頭に残ってたからかも。夜の入り口みたいな時間帯の帰りがけではまだお月様の姿は見つけられませんでしたね。ときどき会える時の姿が途方もなく美しいなんてずるい。余韻を残すばかりで。

今日のハイライトは「言質」の正しい読み方を知った事です。し、知らんかった声に出して言った事はまだ人生で一度もないけどずっとゲンシツだと思っていた…。「代替」の読み方を知った時以来ぐらいの衝撃。とても驚いたしこっぱずかしい。でも驚きが大きいほど記憶にも刻み込まれるから忘れないという効果もきっとある。知った言葉を自分のものにするためには使うのが一番だけれど日常生活で登場する機会なかなか無いですよね。無理やりねじ込んで使うか、あるいは使う機会が増えるよう日常を寄せていくかの選択肢がある(ない)。

 


今日読み終わった本。

・木庭顕/誰のために法は生まれた

東大名誉教授が中高生と繰り広げた5日間の授業の記録。映画を観たり戯曲を予め読んできたりして、その内容に切り込んでいく事で法の本質を語るというめちゃくちゃ刺激的で面白い内容だったのだけれど中高生たちがこういう聞かれ方をされてこんな回答が出来るって凄いな!?って何度となく惚れ惚れしました。面白かった。占有の概念とか普通に説明されても素養がなさ過ぎてついて行けないと思うんですよ。実際読み終わった今でも理解できたとは全然言えないけれど、なんとなく撫でてみるぐらいの気軽さで読めたのは本書のこの形式に助けられたからというのが大きい。古典の風格漂う作品たちだからこそ、現代でもこうして議論に値する強靭さを兼ね備えているのだろうな。