まぎれもなく浮遊

好きなものも出来ることも多くないです。別名義のnote: https://note.com/toiro_k

赤色だけ足りない

日曜日です。
おうちから出ない休日はコンタクトレンズ入れずに度数のめちゃくちゃ弱い眼鏡で過ごすんですけど、晩ごはんにほうれん草とブロッコリーを炒めてた時の熱が通ってしんなりしたあたりでフライパンの中に広がる濃い緑の鮮やかさがなんかすごい綺麗で目が嬉しかったです。フライパンの表面の黒っぽい色と濃く鮮やかな緑色とちょこちょこ点在するしめじの白っぽい色。弱火にして気がすむまで堪能したところで豆乳注ぎました。今日見たなかで2番目に鮮やかな色だった。1番は再読したポメロメコの七色の濁流。
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(このコマのふたりのポーズが何気にすごく気に入ってる)
単行本をひととおり読んだうえで昨日の原画展で買った目録を読んだのだけど、縮小サイズとはいえアナログの下書き全頁掲載っていう大盤振る舞いっぷりに拍手喝采。単行本は大好きな一冊だけど見てて苦しくなる嫌悪感と紙一重の極彩色がほぼ全頁に渡って溢れかえってるのも本音だから、ラフな線画の下書きは苦しまずにさらっと読めて良いかもしれない。


ポメロメコ以外で今日読んだ本と漫画。
タカハシマコ青年のための読書クラブ(1巻)
桜庭一樹さんの同名小説のコミカライズ版。同じカットの使い回しがあちこち多様されてるのは何らかの効果を狙ってるのかな(気付く度に萎えてしまったぞ)。一方で化けの皮が剥がれる場面の描き方は原作と違う切り口で、その他大勢の薄っぺらさが漫画ならではの描き方をされてて面白かったです。コミカライズの醍醐味。
山本弘/詩羽のいる街
初読み作家さん。連作短編なのだけど伏線の張り方が丁寧でさり気なくて、ここでこれ持ってくるかー!の驚きを何度も体感させてもらえたから1話目で諦めずに読み進めて正解でした。画一的すぎる印象かもしれないけど「他人に親切にするのが仕事」を堂々と宣言する詩羽のような存在って後ろ暗いところなんか何一つありませんって感じの清廉潔白な設定として書かれがちだからそうじゃないところも良かった要因かも。


お洗濯した以外はひたすら好きなことして過ごした感じの休日でした。
昼間にちょっと作業してた時にある事に気付いて打ち震えたから早く話したいです。24日が待ち遠しい。