まぎれもなく浮遊

好きなものも出来ることも多くないです。別名義のnote: https://note.com/toiro_k

優しさの権化

火曜日。晴れ。大わらわからのソフトランディング。職場がエアコン効いてて暑いからそこそこの薄着で、その上にポルノさんのツアーグッズのコーチジャケットを着て歩くと朝はちょっとだけ寒いけど夕方は快適な体感温度です。いい時期だね。冬の間に葉を落とした木の枝越しに空を見上げた時の、細く黒くデタラメで緻密な枝に青と白の空、という視界が思いっきりひび割れてるように見えるえげつなさが好きなんですけど、でも今朝見上げたら枝のあちこちにもう桜のつぼみらしきものがぷくぷくしていて細い枝の緻密さを楽しめる時期は終わったのだと思いました。とはえ桜も好きだし新緑も清々しいし、眺めるのが楽しい時期はこれからも続くのだ。

晩ごはん何を作るか考えてたら無性に焼きうどんが食べたくなってきたからおうどんとか野菜とかの必要そうなものを買って帰ってなんとなくのイメージで作ってみて満足してフライパン洗ってる時にお昼ごはんもはなまるうどんだった事をようやく思い出したりなどした。飽きもせず。寄ったコンビニに焼きそば的な味になるためのソースは売ってなかったから鶏がらスープとかお醤油とか駆使して行き当たりばったりな味付けにしたけどそれはそれでそれなりに美味しかったからよしとする。今思えば焼きそばソースって人生でまだ一回も買ったことないな。お好みソースとどう違うのかすら知らない。企業努力。

 


今日読み終わった本。

・人生パンク道場/町田康

一般の方がつらつら述べる人生相談と、それらに真摯に時には相変わらずの破天荒な言語感覚でもって答えるマーチダ氏。昨日の朝から読み始めて今日の夜読了するというさらっと感だけれど、その軽やかさと語られてる言葉の重みは比例しないんだ。とても良かった。昨日の日記で忘れる事は人間に備わった機能という話をしたところだったから最後の章に驚かされた。なんというタイミングか。そして永訣の痛みに対してこんな視点を与えてくれるのは犬や猫を日頃から愛でられているからこそなのかも。生きていれば胸が張り裂ける程の痛みを伴う別れは必ず訪れる。そこにどう向き合うか。いつか痛みに押し潰されそうで苦しい時には本書のことを思い出せるといい。