まぎれもなく浮遊

好きなものも出来ることも多くないです。別名義のnote: https://note.com/toiro_k

往生際の悪さを発揮している

ヨッパライウェンズデーです。
完全に今週の金曜日だと思い込んでた同僚さんの送別会が今日だった事をお昼に思い出しておおわらわの午後でした。楽しかったけど明日が休日じゃないからややこしいカクテル2杯だけにとどめたせいで飲み足りない感すごい。でもたくさんお話できたし振り返ったら面白かったしやっぱり楽しかった。また明日〜のあとにまた10時間後に〜〜って添えて解散したけどそれ言える機会も本当に残り僅かになってきたことを思うとしんみりしてしまう。大事に言おう。
全然関係ないけどでもまあ一応完全に失念してた繋がりということで、前に読んだサーバーの短編集に「すっぺらぽんと忘れちまう」って文章があってこれ原著だとどういう文章だったんだろうって気になったことを唐突に思い出した。すっぺらぽんって言ってて気持ちいいからちょっと印象深い。とてもどうでもいい話。おやすみなさい。

「そっかそっかふーん」

連休明けの火曜日です。
久々の雨。傘を買いました。コンビニのビニール傘はファミマのものが透明度高くて良いのです。
今日が無事に終わったという事で、気付けば今月の出社日があともう7日という事になってて若干焦る。来年度まであと7日。7日かあ…。終わらなければいいのになと漠然と思ってることに変わりはないけど、そういうわけにはいかないのだよっていう諦めがじわじわ侵食してきてるのも確か。
なんだかんだで食べる機会を逃してたうまい棒のシュガーラスク味をおやつに食べました。甘さとスナック菓子特有の塩気のどちらもを堪能できる面白い味。でもわたしの1位はコンポタで揺らいでないです。書いてたら思い出して食べたくなってきた。
エッセイやドキュメンタリーならともかく、小説の感想で「作者の主張が透けて見える」という論点で苦言を呈するものを見かけると、いやそれ作者の主張じゃなくて登場人物の意見ですけどって反論したくなる。しないけど。自分の主張や思想とは相容れない考えだったとしても書ききって作品へと昇華出来る事こそが作者の力量なんじゃないのかな。極論かな。それともその境地まで至ってないっていう力不足さを突いてるのかな。いずれにせよ作者自身が公言したわけでもない憶測の範囲でそういう事言ってるの見ると何と言うか、大変だなあと思う次第。
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つまんない話をしたからかわいい画像貼っとこ。こないだの劇団イヌカレーの原画展で見たドレンレン・ロドノフ。かわいい。

希望の門を聴け

3連休最後の月曜日です。
相変わらずおうちから出ていません。良いお天気だったのと、あと心より頭より内臓がいちばん正直です。あと20分ちょいでカフェイレだから手短にいきましょう。月曜日が休日になる3連休で唯一の不満点は休日明けの退社後の楽しみがなくなってしまうことかも。
さっき明日の服を準備しようと思って天気予報見たら雨で最高気温8度って書いててちょっと冗談も大概にしてほしい。暖かさへの順応は簡単だけど寒さに対しては難易度すんごい高いんだぞ。


今日読了した本。
ロマンティックに生きようと決めた理由
アンソロジー的なエッセイで作者名の記載がないやつ。タイトルに惹かれて手に取ったけど、こういう今で言うツイートのような述懐の連なりは、ハマる時はそれこそパズルのピースみたいに隙間なく心地よくおさまってくれるものなんだけど。そんな出会いが次から次へと訪れてくれるみたいな都合の良いことはそうそう起こるものではなく。良くも悪くも軽い一冊だった印象。本作は小説ではなくエッセイだけど、サリンジャーの『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の一人称な文体が、当時の主人公世代の口調やライフスタイルの歴史的資料としての側面もあると読んだことを思い出す。話し言葉で書いて不変的な価値を獲得するあたりにサリンジャーの凄まじさが伺えるエピソード。
今日読んだ本と漫画。
ジョージ・オーウェル動物農場
『すばらしき新世界』と同列に語られるディストピアものの名作だそうです。分かりやすい平易な文体だからこそ嫌悪感もひとしお。そして今日手に取った事に他意はない(強いて言うなら積読本の中で一番薄かったから)。
誰がそれを/田中相
以前読んだ全3巻の漫画が良かったから、という軽い気持ちで手を出したらとんでもない短編集だった。全部良かったのだけど特に中学生のふたりの微笑ましい恋愛話の急転直下な展開と、そこからさらにダイナミックな飛躍をみせる結末にはちょっとほんとに久々に漫画読んでて背筋が震えるという体験をしました。すごかった…。また短編読みたいなあ。


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昨日の日記に貼り忘れたおやつ。
なんだかんだ言ってプッチンプリンがいちばん好きです。


何度聴いても鳥肌が立つのはもう条件反射みたいなものかも(今日のタイトル)。

赤色だけ足りない

日曜日です。
おうちから出ない休日はコンタクトレンズ入れずに度数のめちゃくちゃ弱い眼鏡で過ごすんですけど、晩ごはんにほうれん草とブロッコリーを炒めてた時の熱が通ってしんなりしたあたりでフライパンの中に広がる濃い緑の鮮やかさがなんかすごい綺麗で目が嬉しかったです。フライパンの表面の黒っぽい色と濃く鮮やかな緑色とちょこちょこ点在するしめじの白っぽい色。弱火にして気がすむまで堪能したところで豆乳注ぎました。今日見たなかで2番目に鮮やかな色だった。1番は再読したポメロメコの七色の濁流。
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(このコマのふたりのポーズが何気にすごく気に入ってる)
単行本をひととおり読んだうえで昨日の原画展で買った目録を読んだのだけど、縮小サイズとはいえアナログの下書き全頁掲載っていう大盤振る舞いっぷりに拍手喝采。単行本は大好きな一冊だけど見てて苦しくなる嫌悪感と紙一重の極彩色がほぼ全頁に渡って溢れかえってるのも本音だから、ラフな線画の下書きは苦しまずにさらっと読めて良いかもしれない。


ポメロメコ以外で今日読んだ本と漫画。
タカハシマコ青年のための読書クラブ(1巻)
桜庭一樹さんの同名小説のコミカライズ版。同じカットの使い回しがあちこち多様されてるのは何らかの効果を狙ってるのかな(気付く度に萎えてしまったぞ)。一方で化けの皮が剥がれる場面の描き方は原作と違う切り口で、その他大勢の薄っぺらさが漫画ならではの描き方をされてて面白かったです。コミカライズの醍醐味。
山本弘/詩羽のいる街
初読み作家さん。連作短編なのだけど伏線の張り方が丁寧でさり気なくて、ここでこれ持ってくるかー!の驚きを何度も体感させてもらえたから1話目で諦めずに読み進めて正解でした。画一的すぎる印象かもしれないけど「他人に親切にするのが仕事」を堂々と宣言する詩羽のような存在って後ろ暗いところなんか何一つありませんって感じの清廉潔白な設定として書かれがちだからそうじゃないところも良かった要因かも。


お洗濯した以外はひたすら好きなことして過ごした感じの休日でした。
昼間にちょっと作業してた時にある事に気付いて打ち震えたから早く話したいです。24日が待ち遠しい。

恍惚の振り幅

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記事一覧のサムネイルが一番最初の写真になるみたいだからとても良かった展示を貼っときますね。


3連休初日の土曜日。
早起きしてカメラ携えて、電車を乗り継ぎつつ竹橋駅へ。最初の目的は国立近代美術館で開催中のMOMATコレクション。
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日本画から西洋画まで、そして油絵に写真に立体作品に現代アートまで。作成された時期が古いものから最近のものへと移り変わってる以外は結構なんでもありな感じの並び方で見てて飽きなかった。そんないろいろな手法の作品を順番に眺めるなかで言葉を追い抜いて鳥肌が立つような作品に出会えると素直に嬉しい。
そして間違いなく東京に来てから行ったなかでいちばん空いてる美術館(もうひとつのほうの展示は混んでたみたいだけど)。自分の足音が響くことに若干の申し訳なさを感じるぐらいの貴重な静けさ。言葉を選ばず言うけど邪魔が入らないから気に入った作品の前で好きなだけ眺めたおす事も出来たりして、おかげで思った以上に長居することに。良い時間だった。いちばんビビッときた植田正治さんの砂丘写真たちのポストカードをミュージアムショップで見つけたから迷わず購入。惚れ惚れ魅入った水墨画(多分)のポストカードもあったけど、ポストカードサイズまで縮小されると実物の良さには到底及ばなかったからそっちはスルー。
その後は竹橋駅から日本橋駅へ移動して、駅直結のスリランカ料理屋さんへ。
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人生初!念願のスリランカカレー!
豆のカレーと、ライスとあと名前忘れたけど何かこう炭水化物的なものの2種盛り。ライスの右に持ってる炭水化物的なものがモチモチ食感で好きな感じだった(これ単体だと飽きそうだけども)。そのモチモチ食感炭水化物をライスと混ぜたり、横に添えられてるものと混ぜたりカレーかけたりセットでついてるパリパリの薄焼きせんべいみたいなやつを砕いてさらに混ぜたり。面白かった。添えられてたサラダもなんの変哲もない普通のものかなと思ってたのに、器に残ったドレッシングが白がかった緑色してて味の予想が全然つかない。
美味しかったし食べること自体が楽しかったから絶対また行く。なんなら向かいのソファ席多めのタリーズで本読んで夕方になったらカレー食べて帰るためだけにお出かけするのも悪くないかも。
食べ終わってからは地上に出てカメラ片手に2駅分の道のりを歩く。快晴が嬉しい。地図で見たら大した距離じゃなかったけど実際歩いたら確かに大した距離じゃなかったし、日本橋の交差点のあたりはサクラ大戦ファンとして胸が熱くもなり。
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今日最後の目的、劇団イヌカレーの原画展。
昨日の夜たまたまツイッターで期間が今日までだと目にする機会があって、1回目を逃してるから今度こそ絶対行こうと心に決めてそのとおりに実行。建物内に入った瞬間から頭上に大量の真っ赤な折り鶴っていうイヌカレーワールド全開フルスロットル感。ポメロメコが床下世界の冒険だったことを思うと地下1階のアートスペースで開催ってすごくマッチしてる。
内部も素晴らしかった。徹底的につくり込んだ空間もそうだし、鉛筆描きもペンのようなもの描きも含めて下絵や線画が惜しみなく展示されてるし(途中から搬入されたもので、展示時点では未完成品で今日購入した人宛に後日完成品が届けられるらしい)。
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原画展って言っときながらこんなふうに露骨に台詞変えてる心憎い演出も含めて心から堪能。最高だった。グッズもたくさん買った。目録がカラーと白黒の2冊セットで1080円とかちょっと心配になるレベル。明日読む。
そういやスリランカカレー食べた後にうっかり紅茶まで注文してしまったからあのお店に長居する事になって、開場時間当日に着くつもりだったけど結構時間経ってから着くことに。でもそれが良かったのか人が少なくて、撮影OKだから気兼ねなく眺めて撮りたおした。眼福。


今日読んだ本。
松家仁之/火山のふもとで
感想は読書メーターに書いたものですべて。
植田正治/写真するよろこび ポストカードブック
ミュージアムショップで買ったやつ。もったいなくて使えない。


ポメロメコ読みたかったのに、眠すぎて推敲ナシの書きっぱなし。
たくさん歩いたからかな。
おやすみなさい。

満天めいた爛漫

金曜日です。
ここ最近の私の胸中において浮き足立つ気分の元凶だった人事異動がようやく発表された夕方でした。ひとまず今の部署で継続みたいだし好きな先輩や同僚さんとも変わらず一緒みたいでひと安心。でも癒し系の和やかな同僚さん達がことごとく別部署に異動になってしまったのは結構さみしいかも。来週の送別会ちゃんとしっかり楽しもうと思います。前職でも前々職でも感じてきたことだけど、私自身でひとつ誇れることを挙げるとしたら間違いなく周囲のひとたちに恵まれてきた事だよと言いたい。ありがたいことです。


明日はまた六本木に行くつもりだったけど急遽予定変更です。ツイッター見てたら行きたい場所が出来てしまったから頑張って早起きしたいところ。
あらかじめ行き先とかちゃんと決めといてからその通りに行動するのが好きだけど、思いついた場所に思うままに行くのもひとりでうろうろする事の醍醐味だと思うからそこは平気で曲げます。いや前日の時点で決めてからその通りにするのは曲げることにはならんかな。どうだろ。楽しみだなあ。


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一番星みたいな咲き方してるなあって思ったあとに好きな人が好きだと言ってたのを思い出して、この時差ほんとに星の光みたいじゃないかと思ってしまった。目にする時点で過去の光という動かしようのない事実に心揺さぶられる今この瞬間のわたしです。
満開になった姿を見れるのが待ち遠しいな。散った後の地面も。