まぎれもなく浮遊

好きなものも出来ることも多くないです。別名義のnote: https://note.com/toiro_k

歌が胸に刻まれた

今日読んだ本。
押井守/アニメはいかに夢を見るか―『スカイ・クロラ』制作現場から
もう一度観てから読むか、それとも読んでから観るか。少し悩んで読む事にしたけど映画のカットがふんだんに使用されてたおかげであの映像美をじゅうぶん堪能出来たような読後感で得した気分かも。ちょいちょい挿入されてた1頁漫画がびっくりするぐらいつまらなかったのはご愛嬌、集ったプロフェッショナル達の仕事の様子を覗かせて頂いた事が一番の価値です。映画版を観て受けた感銘の数々はこうして生まれたんだなあ…。


今日読了した本。
春日武彦/ロマンティックな狂気は存在するか
表紙の作者名のとこに書いてる「オレたちの精神科医」はいったい何なのか。視界に入る度にニヤッてなってしまう過多書きですな。
めっちゃ簡単に要約すると、創作物で物語のエッセンス的に挿入されるような陳腐な狂態の数々をロマンティックな狂気と定義した上で、そんなもん存在しませんという主張を1冊まるまるかけて具体例を広く浅く網羅して行う本です。文体が軽い事と軽妙である事ってほんとに全然違うなって実感しました。著者(オレたちの精神科医)は完全に後者。ちょいちょい口が悪いと受け取られかねない物言いもあるけどわたしは特に気にならず、むしろ弁舌の巧みさゆえだと感じたしいっそ痛快だと思う箇所もあちこちあって他の著作も読んでみたくなった。


ヒキコモリホリデイ2日目の日曜日です。
いつ以来かわからないぐらい久々にハガキに文字を書くという事をしました。ポルノさんのシングル購入者特典の応募のやつ。なんかすごい新鮮。個人情報むき出しで投函しないといけない抵抗感が一周回って新鮮。当たりますように。
あと上に書いた2冊以外にあげくの果てのカノンの1巻と2巻を読みました。立て続けに読んだのは初めて。今月号のダ・ヴィンチで目にしたから無性に再読したくなって〜ぐらいの軽い気持ちで手に取ったんですけど、命をかけて闘いに身を呈する戦闘員がどれほど重傷を負ったとしても何度でも修繕可能って設定にスカイ・クロラ連想しておおっと思ったり、かのんの暴走気味な恋心にロマンティックな狂気の実例で出てきた恋愛妄想の症状そのまんま見ておおっと思ったりとかして。そんなつもりは全然なかったのに濫読の引き寄せがまたも実現してて面白いなと思った次第。これ描き終わったら3巻読んで寝ます。
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グラチャンバレー女子、5日間の試合お疲れさまでした。
良い表情とたくさんの高揚をありがとうございました。明後日からの男子も応援します。

賢明と懸命は耳で聞くだけだと区別がないのだと気付いた

今日読了した本。

ダ・ヴィンチ 2017年10月号
昨日出かける前に読み終わってたけど感想書くの忘れてた。新藤晴一さんのインタビュー掲載という情報ひとつで買ったから『あげくの果てのカノン』に関する記事ページほんとに嬉しかった。描き下ろしイラストかわいい!かのんの赤面かわいい!!!こういうインタビューから伺い知る作者の意見は絶対正義だと思ってるから、先輩が私が思ってた以上に完全無欠からほど遠い人なのがちょっと意外だったかも。なんかもう共依存の様相を呈し始めてる感じすらある。かのんも最新巻の最後のあの場面で告白してしまえるあたり常軌を逸し始めてるのが露骨に出てて悩ましい……みんな幸せになってほしい絶対無理だけど…。


今日読んだ本。
坂元裕二/往復書簡 初恋と不倫
ジュンク堂池袋本店の新刊コーナーでやたら推されてて、表紙の装丁が綺麗で気にはなってたけど『往復書簡』の文字だけ目にしてエッセイかノンフィクションかなってスルーしてた一冊。ダ・ヴィンチのプラチナ本ページで取り上げられてるのを見て、そこに載ってたあらすじのおかげで初めてフィクションの小説作品だと知って興味が湧いて手に取りました。そして一気読み。いやもうめちゃくちゃ面白かったです。ダ・ヴィンチで目にした時にあらすじも読んだはずなんだけど手に取る頃にはきれいさっぱり忘れてたというパッパラパーなあたまに今回だけは感謝。面白かった。往復書簡という形式のおかげ、というか往復書簡でないと成立し得ない物語。手紙とメール(切羽詰まった場面の一言しか無い文面はLINEも彷彿とさせるけどあくまでもメール)の応酬が、状況や背景や関係性をじわじわ明かして話を動かしていく流れが堪らなかった。初恋の話が特に好きで、以前読んだ『君の膵臓をたべたい』では泣けなかったけどこれは駄目でした。我慢できなかった。大人なら理知的であれと思うしわたしもそこに憧れるけど、伝えるべき想いを言葉にしないのは結局は小利口に立ち回る我が身可愛さと大差ないんじゃないのかと考えてしまう。伝える事それ自体がエゴでしかない場面なら言葉にしない事を選ぶのも誠実さだし、そんなふうに正解がないからとても難しいのだけど。それでも。言葉を尽くすべき大切な人が、言葉が届く場所に居てくれるのは本当に掛け替えのないことだよ。


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試験も終わったし積読本もじわじわ増えてきてるし録画番組も溜まってきてるし、という事で全力のヒキコモリホリデイ1日目です。大福おいしかったあと4つぐらい食べたい。
グラチャンバレーアメリカ戦、昨日と同様にフルセットもつれ込んでくれたからいけるんじゃないかと思ったけど残念だったなあ…。お疲れさまでした。これまで4日間観てきた中でいちばんラリーが続きたおす白熱展開が多かったように思う。呼吸も忘れて画面に見入るから息切れする感じ。明日も最初っから観れるの嬉しいです。

優しい世界

年度末までにどっかで1日アニバーサリー休暇を取得するように言われて、入社の時点で自分の誕生日を過ぎてたから「じゃあ9月8日にします」って即答してOK貰ってから今に至る、そんな感じで休日の金曜日です。
わりとあちこち出歩いたしいろんな事があったんだけど体調がよろしくないので手短に書こう。
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念願のパーソナルカラー診断に行ってきました。
アイシャドウとかチークとか何色選んだらいいのかなって参考にしたいがために行ったんですけど、メイクにとどまらず服を選ぶ時の肌に馴染みやすい配色まで教えていただいてなんかすごい得した気分。鏡の前に座ってたくさん種類がある色見本の布を顔の近くにあてていただきながら肌に馴染む色と馴染まない色を取捨選別していくんですが、最初の方でマゼンタ色を添えた途端に顔の影が濃さを増して頰が痩けて見えたのが一番驚かされました。選ぶ色ひとつでここまで変わるのかと。こないだ第1感っていう第一印象の重要性を説いた本を読んだばっかりだからこれはちょっとぜひ有効活用したいなと。カラーパレットもいただいたので大事に置いときます。新しいアイシャドウと秋服が欲しかったんですがせっかくなら予約済のこの診断が終わってからにしようって決めてて、晴れて判明したので近いうちに買いに行きたいところ。
今日はでもほんとに盛りだくさんだったよ。眼科も行ったしお蕎麦も食べたし東京駅の隣(?)にある東急ハンズをすみからすみまで見て回ったりもしたし。あっあと今年は今までの人生でやった事がないことを積極的にやろうキャンペーン実施中なんですけど(参加者:わたし)、ノーメイクで東京駅構内を歩くっていうのもそこにカウントしたいかもしれない。さすがにマスクはつけたけども。
あと出かける準備できてから眼科の受付時間になるまで時間あったから録画しといたヒルナンデスを観ました。ポルノさんとオードリーが同じ画面内にいて卒倒するかと思った(7年前なら多分してた)(わたしがオードリーにハマりたおしてた時期を知ってる人はツイッター登録した最初期の頃からのお付き合いの人ですね)(いつもお世話になっております)。レコーダの容量空けるために他の録画番組も観るつもりでいたのに、ヒルナンデスのその時間が全体的に幸せ度が高過ぎてわたしの処理能力を超えてしまったので後日にしました。さらなる幸せを先送りする贅沢。
グラチャンバレーは3セット目1回目のテクニカルタイムアウトあたりから観ました。3セット目と4セット目がほんとにバレーは流れを味方につけるのが肝要って事をそのまま体現したような点差だったの驚きでしたね。フルセットもつれこんだ結果勝利をおさめるっていう最高の試合結果。明日も期待してます。


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ポルノグラフィティさんメジャーデビュー18周年おめでとう。
大好きだと何度言ったところで到底足りないから手短に。掛け替えのないたくさんのものをありがとうございます。これからもポルノさんが選ぶ道と進む背中を応援しています。

ちゃんと届くよ時間はかかるけど

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何気にここ最近ずっと心の重荷だった試験の当日でした。難しかった。解放感ばんざいヒューヒュー!とか言ってる場合じゃない勢いで難しかった…。テキストに載ってた練習問題がものすごく簡単だったから正直に言っていけるんじゃないかなって甘く見てましたバカタレですね。落ち込みました。はよ結果出てほしいですそんで楽になりたい。
普段のお昼休み終わりぐらいの開始時間だったから、近場で待機しといてギリギリまでテキスト読んどこう作戦を実行しようと思って会場のすぐ近くにあるスタバ行ったらアップルパイが復活してるの目にしてひっそり大喜びしました。そっか確かに去年ハマりたおしたのも秋というかこのぐらいの時期だった。スタバのアップルパイはリンゴをかじる事に幸せを感じるアップルパイなので好きです。近いうちに食べに行きます。

わたしの日

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わたしの場合はバレー観てる時が一番顕著なんですけど、スポーツ観戦の時のタキシングからのテイクオフを彷彿とさせるテンションの上がり方ってふと我に返ったりあとで振り返るととちょっと微笑ましくなります。なんとなく。部屋でテレビで観てて最初は平常心なのにいつの間にか本気のガッツポーズやら拍手やらを伴いながら観てる感じ。その方が楽しい事を無意識レベルで知ってるらしい。適当なこと言ってます。
でもそういやライブ行った時にはそういう客観視って時間経っても特に過ったりしないのが不思議っちゃ不思議ではあるかも。ずっと夢の中にいるのかもしれないですね。昨日読んだ第1感の本で言語化を試みるほど本質から遠ざかるって目にしたばっかりなのに懲りないですね。曇らせる事も傷つける事もぜんぜん本意じゃないにもかかわらず。
スッキリもヒルナンデスも録画しといたやつをまだ観れてないけどダ・ヴィンチのインタビューがとても良い内容で幸せになったので先延ばしにしました。休暇と研修が重なってインフルエンザの時期を彷彿とさせる人数だったから今日こなす仕事のハードルめっちゃ下げといた(おかげで心はそれなりに穏やか)。帰りに用事があって普段行かないところに寄ったら新しい本屋さんが出来ててそわそわした(天狼院書店の系列かな?)。昼間に見かけたネタツイートのおかげでマキシマムザホルモンの曲について本気出して考えてさっきまで恋のメガラバをのりのりで聴いてた(Perfumeにも言える事だけどたまに無性に聴きたくなる、ぐらいの距離感でずっと好きな数少ない存在)。気になっててずっと動向を追ってたローソンチケットの件が結局詳しい事を明らかにされないまま終わってしまったかのように見えるのが少しばかりもやもやしてる。それだけが残念な日、という事にさせてほしいって書いたところでバレーの勝敗を思い出してしまった。その二つだけが残念な日、という事にさせてほしい。何事もなく過ぎますように。

浮かぶのは満面の笑顔

今日読了した本。
マルコム・グラッドウェル/第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい
タイトル買いなんですけどいやもうほんとにめちゃくちゃ面白かったです。夢中になりすぎて電車乗り過ごしそうになるって体験したの初めてかも。しばらく頭の中心のあたりがジンジンしてた。
今日の午前中に仕事でちょっとミスしてじわじわヘコんで、そのままお昼休みになって続きから読み始めたのがちょうど時間が無い時における判断のくだりで「瞬時に判断しようとすると、普段は認めても信じてもいないステレオタイプや偏見に引きずられやすくなる(237頁)」ってこれさっきの私じゃないか!って驚かされました。濫読を重ねてるとこういう事が頻繁に起こるのが楽しいです。がんばって第一印象操りたい。また再読します。
あと読んでてひぐらしのなく頃にを思い出したんですけど完全にネタバレだから詳しく書けないのがもどかしいですね。実際に起きた惨劇という説得力。


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仕事が終わって即座にCDショップに走りました。ステッカーのおかげでどこで買ったか一目瞭然ですね。通常版もお迎えする気満々だったのに置いてなかったのだけは残念だけどようやく逢えましたねって感慨でいっぱい。嬉しいです。どうしてもグラチャンバレーをリアルタイムで観たかったからひとまず開封だけしてみた次第。
そんでグラチャンです楽しめましたやっぱり面白かった!男子バレーのスピード感も女子バレーのラリーが長々と続くハラハラ感もそれぞれ良さがあってですね。観ててわくわくしますね。わたしの記憶の中では木村沙織選手はスーパー女子高生って呼ばれてたはずなので先代のキャプテンが木村選手と聞いてぶったまげましたね。最後にしっかり観てたのがいつ頃かわかりやすいですね。時間置いてもいつ観ても楽しめるのが昔やってたスポーツのいいところですね。
昨日のカフェイレは生放送だったからなのかいろいろなタイミングが重なったからなのか、晴一さんのテンションがいつも以上に高めに思える回でなんかもう耳と心が幸せでした。またオンデマンドじっくり聴こう。

安堵だったね

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部屋の南側の壁がほとんど窓だからなのか、外にいる間は涼しいなって思ったとしても自宅に帰ってきて部屋に入った瞬間に閉め切ってた室内ゆえの蒸し暑さを肌で感じる毎日が続いてたんですけど。今日はようやくその体感が無い帰宅でした。ドア開けて部屋に入っても暑いどころかなんならちょっと肌寒いくらい。そんな雨の月曜日です。今週は出勤するの4日間だからちょっと気が楽。
そんで月曜日なのでこのまま流れるようにコードブルーの話に移るのです(すでに放送済だからネタバレとか自重しないよ)。自分が失敗しただけなら自分の中だけで完結させとけばいいしそれも可能だしなんなら一番楽な手段だったりもするけど、周囲を巻き込んでしまうとそうも言ってられなくて名取先生苦しかったんじゃないかなあって観ながら思った次第です。雪村さんと話してる時、口ではああ言ってたしなんならちょっと笑ってもいたけどめちゃ涙目だったのがなんか気になって。そんでなんかこう最後の緋山先生と話すところの名取先生が、ドラマとして絵的に綺麗な泣き方じゃなかったのがすごいグッときました。嗚咽とか顔を抑える手とかのひとつひとつがほんとなら泣くのを堪えたい人の仕草なはずなんだけどそれでも涙が次から次へと出てきてしまう泣き方。そこに「死なないでよかった」はなんかもうずるいぞ。良かったね名取先生。
あとわたしは結局灰谷先生が自分を責めてるのが悲しい。「自分のせいで人が死ぬのは嫌」ってさり気なく言ったけど引きずってるのが顕著で胸が痛いです。灰谷先生のせいじゃないよ。
いろいろとツッコミどころ満載の回だったからこれ以上書くと文句言いそうなので黙ります。もうすぐカフェイレだ!