まぎれもなく浮遊

好きなものも出来ることも多くないです。別名義のnote: https://note.com/toiro_k

君だけが知ればいい

今日読み終わった本。

・おそれずにたちむかえ - テースト・オブ・苦虫5/町田康

随筆集の5巻。でも2巻だけどこ探しても無いから読むのは4冊目なのだ。本屋さんで背表紙を目にしてこの「おそれずにたちむかえ」にニヤニヤさせられたのにこの文言をこの表紙と組み合わせるのほんとずるい。笑う。そんで4冊目ともなると、1話が約5頁という構成だからこそ起承転結のパターンも定番化していてですね。様式美とマンネリ化って背中合わせというか、面白かったり胸を突かれたりもあるけど本を閉じたらすぐ自分の日常に戻れる軽さはこれはどうなんだろうって思ってたら『随筆の練習』でしっかりマーチダ氏自身が書いていてですね。軽さというよりは軽やかさなんだろうと想像します。軽やかでありつつ語彙の豊富さとか独特の語り口とかの強みをしっかり散りばめておる。たいしたものです。

 


暖機運転の水曜日。曇りだったかな。思い出せない。お天気の印象が薄いのはたぶん職場近くの公園に咲き乱れていた真っ赤なツツジに目を奪われたからです。桜が散ったと思ったら、たった一日見なかっただけだというのにあっという間に五分咲き。桜の淡さからの目に眩しい色彩。悪くないよ。

引き続き手放すことを前提とした部屋の掃除をしてるんですけど、雑誌だけの本棚を整理してたら目にとまる表紙がどれもこれも面白そうで読み返したりなどしていて結局中断してます。温泉行きたい美術館巡りしたいおいしいカレーが食べたい座り心地の良い椅子が欲しい。どれもこれも面白そうなのはそりゃやっぱ手元に残しとくのを決めたのが過去の自分自身という趣味嗜好が似通っている人なんだから当然ですよね。一向に進まないけれどしかしながら面白そうだと思わなかったものは手放すと決めているから判断は速い。ときめきには従いつつ迷わずに行きたいものです。