まぎれもなく浮遊

好きなものも出来ることも多くないです。別名義のnote: https://note.com/toiro_k

太陽と翻訳

これ書き終わったら23時前まで眠るつもりの月曜日。三連休最終日。快晴。洗濯物も午後のかなり早めの時間に乾いたぽかぽか陽気。お昼寝してたら揺れで目が覚めたからツイッターひらいたらやっぱり地震。結構長めに揺れたね。夕方に見た西の空が底の方だけ鮮明なオレンジで綺麗だった。グラデーションでありながら全部澄んでた。

昨日『こんな夜更けにバナナかよ』の映画を観てきました。面白いなぁ凄いなぁのエンターテインメントにとどまらず考えることを促す映画だった。許すことと受け容れることの違いだとか、それが変容するのはどこからなんだろうとか。そんでおととい読んだ町田康の『へらへらぼっちゃん』の感想で書こうと思って忘れていたのだけど、あの本に「明日ありと思ふ心の仇桜夜半に嵐のふかぬものかは」という和歌が登場してたんですよ。諸行無常とかのニュアンスで解釈するのが一般的なのだろうけど、それよりは悔いのないよう今を全力で生きようじゃないかと受け止めたいなって。わたしたちの日常にも言えること。あと自宅が一番落ち着ける場所だという旨の台詞はこんな時だからこそ余計に思うところがありましたね。『フラワー』いい歌ですね。

 


今日読んだ本。

多和田葉子/献灯使

初読み作家さん。3.11後の文学。言葉の強さとふわふわ漂うような展開のコントラストがなかなかに強烈な印象を残す。うまく言葉にできないのはまだもう少し曖昧なままで持っておくべきだということ。全部投げ出してまとめようと思えば嫌悪感とかって言える、でもその安直さがしっくりこなくて違和感が拭えぬのだ。ところで全米図書賞なるものを受賞されたそうだけど、表題作に対してなのかそれとも収録作品全部まるっと含めての受賞なのかが少し気になった。日本語の同音異義語や漢字表記の面白さを活かした言い回しがあちこちに見られたから翻訳は大変だろうな。

あともう一冊読んだけれど、読書メーターが重すぎて開かないから明日にでも登録します。三連休最終日だからなのかな混雑。