まぎれもなく浮遊

好きなものも出来ることも多くないです。別名義のnote: https://note.com/toiro_k

酔わないと言えないような言葉にどれほどの価値があるのか

昨日の日記を書き終わってからすぐ寝たので8時間睡眠で起床、クリアーでクレバーなあたまと気分のおかげでごきげんさんでお出かけしました。
まずは今日こそインフルエンザの予防接種を受けようと思って、こないだお話聞いた病院へ。でも受付で同意書のようなものを読んでサインする段階になって、鶏卵でアレルギー症状が出た事がある人は医師とよく相談してくださいって書いてあるのを読んで若干不安になって結局見送りました。知らんかった…。受けるかどうか自体ちょっと考え直さないといけない。切り替えてユニクロヒートテック買い込んでジュンク堂で『音楽と人』を買ってからいつも行くカフェで熟読。持って来てた『黒猫の三角』のコミカライズ版も読み終えるぐらい長居させて頂いたので申し訳なくなってランチに追加でケーキも食べたんですけど、ケーキが4種類あってちょっと悩んで結局最初に気になった抹茶のテリーヌにしたら\これぞ余白の美/みたいな盛り付けのお皿が出てきて若干面食らいました。でも最初のひと口目からものすごい濃厚な味でめっちゃ美味しくて、これはむしろこの量が正解だと食べてみて実感したやつ。濃い抹茶味にもかかわらず熱いコーヒーと相性抜群で幸せになった。日替わりじゃなくて定番化すればいいのにな。
堪能して気が済んだところで最寄駅まで戻ってきて、1時間ほど服屋さんで真剣に悩んで一目惚れのスカートともこもこのトップスを買ってお店出たところで雨がぽつぽつ降り始めたから大急ぎで食材買って帰宅。おうち着いて買ったもの冷蔵庫にしまってひといきついたぐらいのタイミングで雨が本降りになってきたから間一髪でした。だって雑誌買って服買った帰り道で雨に降られるって悲しいじゃないか。よかったよかった。


今日読了した本と読んだ本、って書き出し自体がなんかちょっと久々。FF9にハマりたおした結果や。
森博嗣数奇にして有限の良い終末を
2001年の森さんのブログ本。何が嬉しいかって尊敬する人の当時のリアルタイムでの言葉を16年が経った今でもこうしてちゃんとそのままの空気を保ったまま読める事実ですよ。真空パックみたいに一度開けたら終わりじゃない事がすごい。書籍の凄さであり内容の凄さ。重大な出来事を受けて書かれた様子が伝わる文章は東日本大地震の直後に書かれた新書(科学的とはどういう意味か)でも伺えるけれど、本書の9月12日の記事の文章が持つ切実さにはやっぱり敵わないと思う(敵わない事が悪いとかの次元じゃないです勿論)。読み進める事で沈殿した数々の鋭い言葉たちが、のちのちいつか知らないところで自分の判断や思考に影響を及ぼすのだろうと思う。バタフライエフェクトだね。あとさらっと書かれてるからついついさらっと読んでしまいそうになるけど、この時の森さん大学でも作家業でもほんとにものすごく仕事してるしそれと同じぐらいたくさん遊んでてこのバイタリティは本当に見習いたい。わたしも過ごす毎日の時間をもっと濃くしたいぞ。
森博嗣皇なつき黒猫の三角
森さんの小説『黒猫の三角』のコミカライズ版。以前に晴一さんが「絶世の美女、と書いて成立するのは小説だけ」という主旨の発言をされてたのが印象に残っているんですけど、絵で表現する美女においてその"絶世"という言葉にに匹敵するほどの説得力をもった絵を描ける数少ない漫画家さんだと思う。そんでそんな絵と、小説でこそ成立するこの作品をここまで見事に漫画へと昇華させる手腕の幸せな融合。いつ読んでも面白いです。原作も漫画もドラマも全部が完成度高い稀有な作品だよ本当に。
あと先月買ったオズマガジン(特集:週末ひとり旅)と、前述のとおり音楽と人を読みました。宮古島いいなあホテル出てすぐ海と砂浜…。ツアー終わったら本当に一人旅を検討したいです海が綺麗で砂浜があるところ……………いや地元帰れよって話や……。
音楽と人はね、ダイヤモンドは最も硬い物質だけど炭素だから火をつけたらよく燃えるって話(試した事ないから実際は知らん)を唐突に思い出した。読書メーターの感想のあれは本心をだいぶ控えめにまろやかに書いたものです。実際あのくだりまでは特集組んでいただいた2012年のカドカワ以来とも言える屈指の記事…!って感激したし、だからこそうまく消化できないのが少し悔しくもある。あそこで結構本気で心外だった事さえのぞいたら本当に感慨深いものがある良い記事だった(もちろん一般論とか多数派とかそういう言葉ならとっくに思いついてるし言い聞かせてもいます)。この話おしまい。


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昨日は眠気に負けて書けなかったブルーインパルスの話をしよう。
iPhoneのバースト撮影機能を駆使した連写の結果がこの頭上を飛んでいく機体の姿なんですけど、あんなにも高速で飛びながらも他の機体との距離感をここまで正確に保ちながら飛ぶって、地上にいる人間には到底計り知れない世界ではあるんですけどそれでも、その精度を上げる事にどれほどの高い技術が要求されるのかぐらいはなんとなく想像がつくじゃないですか。そのためにひとつしかない命を機体に乗せて飛んでいる、全力を尽くされているみたいな事まで考えてしまってめっちゃ涙腺にきます。強靭な意志への畏敬だよ。


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ブルー離陸直後の滑走路。
4度目の入間基地航空祭だったけど、こんなもくもくしてるところ初めて見た気がする。今まで気付かなかっただけかな。