己から聞こえる声

好きなものも出来ることも多くないです。

夜明け前が一番暗い

人は罵倒の際に無意識に自分が一番言われたくない言葉を選ぶ(そうすれば相手にダメージを与えられると考える)とのことで。何かを批判したり中傷したりする時ってその人の本性がいちばん露骨に滲み出てくるもんですね。
一日経ってみてとりあえず、真意どころか何も分からないのに否定も肯定も出来ないって主張が一番の正論だと思った次第です。正論って正しい主張って意味らしいから正解の主張ってニュアンスで使うのは違うみたいだけども。
わたしが憤ってるのは推しが矢面に立たざるを得ない事に対してです。あとあの人の品の無い笑顔と単語と、それを全世界に発信できる精神の下劣さ。


つまらない事を書いたから読んだ本の話をしよう。
宮木あや子/官能と少女
ほんとは昨日の夕方に読了してて、でも感想ぺちぺちしてたら推しのSHOWROOMに間に合わなくなりそうだったから今日読んだ事にしました。読書メーターの感想欄にはナルシシズムストックホルム症候群って書いたけど、時間置いて振り返った今ならそこに共依存も足したいかな。各話ごとに登場人物が繋がってたり繋がってなかったりする短編集で、主人公の心の動きが丁寧に語られてるからこそ次のお話でその丁寧さの余韻に引っ張られて読み進めてしまうおかげで結末に驚かされるっていう巧みなミスリードもあったりして、そういう練られた構成をとにかく讃えたいのです。題名に加えて裏表紙のあらすじにR-18文学賞受賞作家ってわざわざ書いてた事もあって覚悟してたけどやっぱりしんどい読書で、それでもそういうしんどさとりあえず傍に置いといて讃えたいのだ。
ところで宮木あや子さんの著作わたしこれで3冊目なんですけど、1冊目が宝野アリカさんの推薦文の帯に惹かれた『太陽の庭』で2冊目がその前作にあたる『雨の塔』なので、いまだに書店で『校閲ガール』シリーズのあのどポップな表紙が目に入る度にギャップの凄まじさにくらくらします。なんでも書ける方って事かな。すごいな。
パウロ・コエーリョアルケミストー夢を旅した少年
『官能と少女』があまりにもしんどすぎたから、積読本の中からこれならきっと綺麗だろうと期待して手にとって同時進行で読み進めてました。今日の記事のタイトルは本作に登場する一文から拝借してます。
昔読んだ同じ著者の『ベロニカは死ぬことにした』が全然しっくりこなかった記憶が強くて、でも「この人がこんな感想を書くのなら間違いないだろう!」ぐらいの勢いで絶大なる信頼を寄せてる読友さんが絶賛してたのがきっかけで手に取って。読んでみた結果本当に良書じゃないか!っていう。いやほんと良かった。書かれてある内容もそうだし、美しい文章に触れられる価値でもあった。絶対再読する。
村上春樹レキシントンの幽霊
様々な人が様々なものを様々なかたちで喪失する物語でした。村上さんはやっぱし短編が好きだな。面白かった。