まぎれもなく浮遊

好きなものも出来ることも多くないです。別名義のnote: https://note.com/toiro_k

燦めく左手

理由:右利きだから。


土曜日なのに雨だね、です。
午前中は晴れてたんだけどな。出かけて帰ってきて最寄駅を出たところで空が露骨に雨雲っぽく見える濃いめの雲で真っ暗になってて、傘持ってなかったから大急ぎで食材買って帰ってたらおうちまであと数十メートルぐらいのところで一気に降ってきてヒールで全力ダッシュですよ久々に。いつ以来かわからんぐらい久々。おうちの軒下まで着いたところで更に激しさ増したざんざん降りになったからほんとにギリギリだった。よかったよかった。
話が前後するけど今日は髪を切ってきました。えりあしのモサモサ感がもう限界で暑いんですってことを担当の美容師さんに嘆きたおしたおかげですっきりさっぱりです。春にかけたデジタルパーマがいい感じだったから今回もかけるつもりで朝も早よから予約しといたら、今日のカットだとパーマかけてる部分全然残るから大丈夫ですねって事になってカットだけで終わったおかげでめっちゃ時間かかるつもりでいたのにすごい余裕ができてコーヒー屋さんで延々と本を読むためのまとまった時間がとれたのが嬉しかったです。土曜日の醍醐味やな。
アイシャドウ欲しさにいろいろ眺めて試してみて、いろいろ眺めて試しすぎたせいで決められなくなっていったん保留にしました。来週また見てみる。なんかすごい普通のお出かけ日記って感じだ。当たり障りのない。


今日読んだ本。
トルーマン・カポーティティファニーで朝食を
今夏の新潮文庫プレミアムカバーのきれいな青に惹かれて買ったのだけど、読み終わってカバーの色これ青というよりむしろ空色じゃないか!って気付いて少し感激しました。月初に読了した『蜘蛛の糸・杜子春』は赤だったけどそれならあの赤は地獄の血の池だろうか。今わたしの手許にはプレミアムカバー版の『蜘蛛の糸・杜子春』が2冊あってですね、1冊は2017年版の赤でもう1冊はだいぶ前にブックオフで見つけた2009年版の灰色に銀文字なんです。雲間から垂れる蜘蛛の糸を仰ぐかのような配色。出版社さんもいろいろ考えますなあ。
それはいいとしてちょっとぐらい感想書いとこう。村上春樹さんは翻訳でもいい仕事をしますなあ。明瞭で端整な文章に惚れ惚れしながら読了です。なんだろ、こないだ読んだモームの『お菓子とビール』といい、開放的で奔放で放埓で、だからこそ衝突もするけどそれでも惹かれてやまない美しい人の話にやたら縁がある気がする。フィッツジェラルドの『冬の夢』や『グレート・ギャツビー』も好きだよわたし(こっちの村上氏の翻訳作品は未読だけど)。でもその開放的で奔放で放埓な美しい人が魅力的という事に加えて、過ぎた時の取り返しのつかなさとか喪失感とかの書き方の秀逸さも作品の魅力に欠かせない要素として貢献してる。読了した直後はすごいLiARを聴きたくなったけど今の気分はAGAIN。

ディスクの姿をした扉だった

金曜日です。
2004年の今日が、ポルノさんのベストアルバム赤林檎と青林檎が同時発売された日だそうで。13年ですか。すごいね人間なら中学1年生だよ。自分にとって掛け替えのないトリガーだからなのかやっぱり記憶の鮮明さも他のCDとはちょっと別格で、地元のCDショップで先に青を買ってそっちが良かったから何日かして赤を買いに行った事までしっかり覚えてたりとかするから大切に仕舞われてる証かもしれないです。幸せについて本気出して考えてみたを気に入ってくれたむかし仲良かった子とかアゲハ蝶を好きだと仰ってくださった方とか、ついでにあれやこれや手繰り寄せるみたいにいろいろ思い出したりとかしてそういうのも悪くないなと思う。懐かしいものは懐かしいだけで十分だ、だったかな。森博嗣さんの小説に登場する一文なのだけど最近なんとなく理解できるようになってきた気がする。なんとなく。
そういやコードブルーの無印とセカンドシーズンがすごい観たいのだけど、そういうDVDとかブルーレイとかをレンタルできるお店っていま住んでるこの辺りだと心当たり全然無いなって唐突に思いました。探せばどっかにはあるんだろうけど、3年以上住んでるのに知らないことがまだまだあるんだなあって。


録画しておいたMステのNMB48の部分を観て推しの可愛さに悶絶しました。なんかもう致命傷でいいと思うわたしにとっての…。やっぱり黒髪が似合うしきっちりビジュアル仕上げてきててどこ切り取っても最高だった。即座に編集してタイトル変更して残す準備完了ってやつです。満足。
まさかシンガポール、最初に聴いた時はそんなに引っかかるものも無かったはずなのに繰り返し聴き込んだ結果なんだこの中毒性は!ってしっかりハマってるあたり我ながら単純なことです。推しがセンターじゃないどころかサビ以外端っこの目立たない場所にいる歌をここまで前のめりに楽しめてる自分の変化に自分でもびっくりしてるところ。

観察には最適

雨にはならなかったけど結構どんよりの木曜日です。でも過ごしやすい体感温度だったな。朝はもう一年中これでええよってぐらいの涼しさで気持ちよかった。サルスベリの濃いめのピンクの花が濡れて黒いアスファルトの一面に散ってる光景がなかなか劇的だった。桜だか山茶花だかの季節にも書いたような気がするけど散った姿が綺麗な花は良いなと思います。好きな花を思い浮かべる時に真っ先に思いつくのもそういう散り方するものばっかりだ。
課の中で研修みたいな時間があってクレーム対応に関する動画を見たんですけどああいうのフィクションだと知りつつも胃がギュッとなります。前職の時と比べるとそういう対応に遭遇することってだいぶ減ったんですけど、でも怒り方、じゃないな。言い返したりしてこないのが分かりきってる弱者にあたる側へどんなふうに対応するかってやっぱりその人の人間性というか本質みたいなものが剥き出しになるタイミングでもあるからたまにマグマ噴き出してる人に出くわすと怖い気持ちが先に立ってしまう。こういうこと考えてると最終的には人間でありたいってところにたどり着きます。本質が活火山であってもべつにそんなん露顕させる必要ないし。


いつもいつも寝落ちしてもちゃんと日付変わる前に目がさめるの自分でもすごいと思う。
おやすみなさい。

アウトソーシング

雨の水曜日です。
書いて消して書いて消して書いて消したところでようやく何書いても愚痴になる事を理解してそれでも記さずにやり過ごす事が何もなかった事にしてしまうのと同義ならそれは違うんじゃないかと思うから書いて消して書いて消して書いて消した事実だけを残そうと思いました。難しい。難しいです。向いてないの自分でもよく分かってるけど甘ったれたこと言ってる場合じゃない現実のほうが比重が大きい。
今年度の休暇取得予定の日付決めましたかって課長に聞かれて内心焦りつつすいませんまだです〜ってその場を逃れました。近々発送されるだろう会報で何かしらの発表がないものかなあと思っておりますツアーとかツアーとかツアーとか。期待はひとつです。


先週やってた未満都市を観てから『愛されるより愛したい』が聴きたくてたまらんかったんですけど、土曜21時の連想なのか同時進行でサザンの『愛の言霊』も無性に聴きたくなったのでiTunesストアの恩恵を被りました。おかげで朝から暇さえあれば聴いてる。ちびっ子だった事もあってドラマ自体は香取慎吾さんが透明人間になるっていうざっくりすぎる事しか覚えてないにもかかわらず主題歌がやたら鮮明に印象に残ってて、でもこの歌のサビやら間奏やら聴いた時に胸が強烈にぎゅーっとなるのは単なる追懐とかだけじゃない気がするんだよな。作詞作曲とかの技術的なことを語れる知識があればまた違う述べ方も出来るのかもしれないけど何にも無いわたしなのでフィーリングで書いてます。聴いてると胸がぎゅーーーっとなる。

あなたのためならなんでもしよう

ちょっとばかし睡眠時間が足りてないので一気に書いてさっさと眠ろうと思ってます。いくつか決めてる今年の目標のうちのひとつにたっぷり眠るっていうのもあるのに守れてないの由々しき事態。自分で決めたことぐらいは守ろうぜがんばって。
職場の冷房の温度設定が、暑がりが多いうちの課と寒がり(たぶん)が多い隣の課の間で熾烈な攻防戦が繰り広げられています。出社直後は最高に涼しくて気持ちよかったのに昼間に近づくにつれてとんでもなく暑くなってきて何でだろうって思ってたら知ってしまった情報。水分補給を我慢しないよう心がけてたら職場にいる9時間ちょいの間にお水2.5リットルにソルティライチ500ミリリットルをいつの間にやら消費してました。暑くなりましたね。インターネット上じゃなかったらもうちょっと語れるようなこともあるけど、ってやつです。
久々に厄介ごとに巻き込まれて切羽詰まってたら手を差し伸べてくれた近くの席の人に感謝でいっぱい。不意打ちの優しさには弱いですいまだに。


今日読んだ本。
クラフト・エヴィング商會/星を賣る店
通勤電車内の喧騒が一気に遠ざかる夢のような一冊。クラフト・エヴィング商會のマジックかのごとくハードカバーなのにめっちゃ軽いんだこの本。そこも好ましい。書物という存在そのものを慈しみたくなる。


一気に書いてさっさと眠ろうとか思ってたのはどこの誰だよって話なんですけど1時間半ほど真剣に眠っててふと目が覚めて今に至ります。むしろよく日付が変わる前に目覚めてくれたよ自分。おやすみなさい。

眺めさせてほしい

今日読了した本。
サンキュータツオ/学校では教えてくれない!国語辞典の遊び方
いま著書名コピペしてみて初めて気付いた、タイトル選び方じゃなくて遊び方だったんだ。でもそれもわかる気がする。辞典を読む楽しさを筒井康隆御大に続いて教えていただいた。


出来ることなら毎日7時間半は寝たいから、月曜は23時の5分前にアラームかけといてそれまで本気で寝とくほうが翌朝の体調にも影響が少ないって経験的に分かってはいるんですけどそれでも観たいのだコードブルー…。相変わらず面白いです。無印時代から連綿と続くドクター達の道のりもそうだし、単発で登場する患者さんがたのドラマが毎回ちゃんと丁寧なのも好きなところのひとつ。しばらく月曜の夜に徹するインプットの濃度が高まりそうです。

奇形の了承

今日読んだ本。
神林長平/グッドラック―戦闘妖精・雪風
ものすごくどうでもいい話なんですけど、長編小説を途中まで読んで栞を挟んで続きはまた明日〜っていうふうに日にちを分けて読むのが地味に苦手です。再読だとそれほど気にならないけど初読の時は読み始めたらその日のうちにバシッと最初から最後まで駆け抜けたい。続きものであっても連作短編みたいな形式ならべつに大丈夫なんですけどね。めんどくさい奴ですね。
そんで今日読んだ本です先週読んだ戦闘妖精・雪風<改>の続きにあたる巻。1冊目はまさしく連作短編みたいな形式だったのに、今回は章ごとに分けられてるとはいえずっと続いてて事実上ひとつの長編みたいなものだったから意地でも今日中に読もうと思って張り切ってたらすごい生殺し感に満ちた終わり方されてしまってとんでもなくもどかしいので週末までにまた本屋さん行きます。次巻のタイトルの心強さが頼もしい。だって今回グッドラックだよグッドラック。
本作を読んだおかげで前巻のラストの絶望感に対して全く正反対の解釈が出来るのが面白いのだけど、そうやって慮って一喜一憂するのってほんとに人間らしいというか人間の特性なんじゃないかなとも思う。コンピュータを書くことで人間を書くことにとどまらず悪魔の証明めいたものまで飛び出してきて、動揺したり考えたりしつつも深井大尉と雪風の交流にほのぼのと和めるタイミングを見逃さないのがわたしです。友達でも恋人でも仲間でも味方でもなく、の回答に背筋が震えた。


そんな感じでスガフェスも後日にしようと心に決めてじっくり読んでたので今とても眠いのです。日曜日でした。おやすみなさい。また明日。